「復活の日」ふたたび

日本を代表するSF作家である小松左京の「日本沈没」と並び称される「復活の日」は、今のコロナウィルス禍を、ズバリ予言している小説です。

物語は、西側の細菌兵器がマフィアに盗まれますが、それを運んでいる軽飛行機が墜落、そこからパンデミックにまで発展するところをつぶさに表現しています。その猛威は留まるところを知らず、世界中に拡散し続ける中、なぜか南極各国の観測隊だけ無事であることが分かり、主人公がアメリカのワシントンから、南米を縦走(歩)して南極に辿り着きます。

しかし、最終的に、人類は南極基地に残った863人だけになってしまったというお話です。これをあの深作欣二監督が、大金を投じて怪作を作り上げたことでも有名になりました。主人公役を演じたのは草刈正雄で、ぼろぼろの衣服で赤い夕陽をバックにして砂漠を体を引きずるようにして歩き、南米ペルーの空中都市マチュピチュ遺跡まで画面に登場させ、なかなかの大作とのことでしたが、はてさて出来の方は……………?

それはさておき、マイケル・クライトンの「アンドロメダ病原菌」というSFも、宇宙からやってきた細菌によって地球が破滅の淵に立たされるという設定で、最後は何だよ~という肩すかしで終わる物語です。これも、映画化されていますが、やはり出来は大味でした。

細菌関連のSFの嚆矢となったのは、H・G・ウェルズの火星人襲来に緒を発します。これも、はじめは手の付けられない惨状を与え続ける火星人に地球人はなす術もなかったのですが、ある日次々と死に絶えてしまいます、その原因は地球の細菌に感染したという落ちが付いています。

そんなSFの世界のように、結末が取り敢えずでも分かっていればと思うのですが、今回のコロナウィルスに関しては、着地点が全く読めません。今回のシナリオを描いた人がもしいたとしても、自然発生的に起こりうる突然変異が制御の枠を外れて暴走し始めていると思っているかもしれません。

あと半年経ったときに、いったい世界がどんな様相を呈しているのか、想像もつきませんが、少なくとも数種類のワクチンが実際に使われているのは間違いありません。アストラ・ゼネカやノベルティスファーマの製品は、人類の救世主になりうるのでしょうか。国産のワクチンは登場できるのでしょうか。果たして・・・・・・・・。

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