記憶媒体とは? -番外

記憶媒体とは? の記事を3回連続させたところで、偶然にも今日、以前私が勤務していた大型コンピュータの外部記憶装置専門の会社のOB会が開かれました。OBの名の通り、もうお年を召した方の集団と言ってよいほどの集まりではありましたが、それだけにリアルタイムでコンピュータが普及していくのを目のあたりにしていた人たちからの言葉は、臨場感が有りました。

磁気テープに記録するのが全盛期のお話では、テープに塗布してある磁気媒体の強固さを調べる方法として、テープにセロテープを張り付けてペリッとはがすと、当社(当時)のテープはびくともしなかったので、そのデモンストレーション一発で導入が決まったというエピソードが語られました。コンピューター用の磁気テープは、標準の長さは約800m(2,400フィート)テープ幅は1/2インチ、記録密度が走行方向1インチに対して1600ビットでした。このテープ一巻で、約34MBの容量が有ります。

そして、日本で発売したころは、1巻20000円近くしたものです。テープは磁気鉄粉と糊を混ぜ合わせて柔らかいフィルムに塗布して固着させたものですので、書き込み/読み取りでヘッドをこすると、どうしても表面が削れてごみとなってしまい、エラー率が上昇します。しかし、高価なものなので、使い捨てすることはできません。そこで、リハービッシュと言ってテープ表面をきれいにする作業を施して、再利用することになります。この費用は馬鹿になりませんでしたが、新規に購入するよりははるかに安かったので、2~3回はこのクリーニングをすることが当たり前の時代でした。

テープの材質はしなやかではありますが、曲げに対しては極めて弱く、雑に扱うとすぐにエラーとなります。また、雑に運搬して、巻きがばらけると静電気で床の埃を吸着してしまいこれまたエラーとなります。このように磁気テープはとてもセンシティブなものでしたが、それに代わる媒体の出現まで時間がかかり、コンピュータ室を映すときは、この磁気テープ装置が主役でした。

こんな時代の会社員の仲間たちですから、OB会はいつ果てるともない過去のエピソードがてんこ盛りです。懐かしがっていては前進はありませんが、温故知新の第一歩と捉えて、今日は一日を過ごした次第です。

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