寿命-1

寿命と一口に言っても、人の生き死にに関することは少しばかり不確定な要素がありすぎるので、モノの寿命を見て行きたいとするシリーズです。
今回は、商用旅客機にスポットを当てました。

商用といえば、ボーイングやエアバスを対象としていくのが当然でしょうが、その下のクラスもあります。
つまり、今はリージョナルジェットと呼ばれるレンジの機体ですね。
やはりこの種の話を進めるには、ある程度歴史を紐解く必要があります。

ジェット旅客機が実用化された直後ぐらいから、話をスタートさせましょう。
最初のジェット旅客機は言うまでもなく、イギリスのデハビランドコメットです。
イギリスらしい優美な曲線で縁取られたジェット機は、大いなる称賛を浴びてデビューしましたが、一年を経ずして空中分解事故という先駆者ならではの苦悩を味わった機体です。

ジェットの燃費を稼ぐためと、その高速性を維持するために、従来のプロペラ旅客機よりはるかに高空を飛ぶことが、選択されました。
しかし、客室の快適を保つために導入された「与圧」によって、飛行機は風船のように膨らんだりしぼんだりを繰り返し、それが金属疲労という当時は視野に入っていなかった新たな技術的問題を引き起こしたことはあまりにも有名な史実です。

そして、ここで注目してほしいのが、搭乗可能な乗客数です。
初代のコメットはわずか40人そこそこそしか乗れませんでした。
空中分解の対策を終えて、機体を徐々に大型化した結果、大西洋を無着陸で横断できるまでになった機体は、80人程度まで乗客数を増やすことが出来た。

この人数と、大西洋無着陸横断がやっとというのは、今から考えれば低レベルの話ではありますが、当時はその高速性がすべてであり、事実就航前の航路開拓の時は、所要時間が軒並み半減する実態を見せつけられ、各航空会社は我先に注文に走ったと伝えられています。

この項、不定期に続く

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