ポトスとウサギ

いつもと違った雰囲気のタイトルです。
部屋の中にも緑をと言えば、ポトスが大定番です。数年に一度、植木鉢の土を取り換えてあげれば、あとはあまり太陽光に当てることを意識しないでも、適度に水を上げるだけで、蔓をぐいぐいと伸ばし、大きな葉っぱを出して、旺盛な生命力を見せてくれるまさに、室内観葉植物の鏡のような存在です。

ところがこのポトスに大異変が起きました。
飼っていたウサギが、今までポトスには目もくれなかったのに、いきなりガシガシと葉っぱを食い荒らし始めたのです。最初の内は、背伸びして背の届くところまで食い散らかして、あとはあきらめていたのですが、ウサギ自身が何かの具合で体調が狂って何も食べなくなった時でも、辛うじてポトスの葉だけは少しずつ食べていましたので、ウサギの食欲を尊重して、ポトスには「ウサちゃんのために身を削っておくれ…」

そして、ウサギは今度は出たばかりの小さな葉っぱまで狙ってきました。
普段のウサギ用ペレットや藁には一切目もくれず、ほんの少しの若葉ばかりを食べてしまうので、今まで大勢力を誇っていたポトスが丸裸に近い状態になってしまいました。

しかし、少し後にウサギは天国に行ってしまいました。
ポトスも哀れな姿をさらしたまま数か月たちました。なかなか、ポトスは大きな葉を出しません。
この植物、面白いことにはの模様が無いものと、少し薄い緑の模様が入ったものと二種類あります。
でも、この時は、模様の無い緑の小さな葉ばかりになってしまったのです。

そして、ウサギが天国に旅立て半年たちました。
気が付くと、やや大ぶりの葉が出ていました。そして、斑入りの葉も数枚出てきました。
そうこうしているうちに、あれほど成長が止まっていたかのようなポトスが、いきなり元のように繁茂し始めたのです。これは、ウサギに食われるくらいなら、あんまり大きくなんかならなくていいやとポトスが判断したかのような出来事です。

昔、超能力だオカルトだといった時代に、サボテンの電位を図って音に変換すると、まるで周囲の変化を読み取っているかのような映像が、かなりの量放映されていましたが、あれに近い現象です。
身近に置いてあるだけに、植物でも意志をもって自分の成長を若干はコントロールしているんじゃないかと思うような不思議な現象のお話です。

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