いすゞ ジェミニ

今では、トラック・バス専業メーカーのいすゞ自動車ですが、四半世紀前の1993年までは自社で小型乗用車を製造していました。その後、数年はホンダの車をOEM販売していました。
その中で、一番生産規模の大きかった車名は「ジェミニ」。双子の兄弟星ふたご座の別名でもあります。

この車の自社生産の最終タイプを昨日、目にしました。
それも西ドイツ「イルムシャー」社の足回りを取り入れたスポーツタイプ車です。
ISUZU Gemini Irmscher が、その名称ですが、このイルムシャーなるサブネームが非常に印象的で、日本人の外国かぶれを改めて実感させるほどの人気を博しました。

ただ、この車、コマーシャルの方が有名になりすぎたキライがあります。
二台のジェミニがあたかも一本の棒でつながって走行しているかのような一糸乱れる自動車のダンスシーンを取り入れたあのコマーシャルです。
あまりに見事なシンクロぶりに、CGではないかと疑われもしました。それほどに精度の高い演技でした。

ただし、実際にはスタントマンだけの力だけではなく、車体をジョイントでつないでの撮影も結構挿入されていたようでしたが、見事な演技であることには変わりません。
このCMは二代目からでしたが、あまりにもCMによる印象付けが強すぎて、次のCMは大変だったようです。

そんな華やかな面があるジェミニでしたが、残念ながらわずか30年(ジェミニは26年)しか乗用車を作ることが出来ませんでした。
人気車ベレットの時代にCMに長嶋を起用して話題になったベレルを世に送り出しましたが、全くの企画力不足であえなく生産中止に。
続くフローリアンも誰がこんなダルなデザインで発売することを決定したのかと思えるほどつまらない外観でした。

と、デザイン面での問題を抱えてきたのがいすゞでしたが、ジョルジェット・ジウジアーロのデザインで一気に市場で気を吐いたのが、117クーペであり後継車であるピアッツァでしたが、いかんせん販売台数そのものはそれほどでもなく、長く生産していたにもかかわらず、117+ピアッツァで20万台程度でした。

たいしてジェミニは、総生産台数は76万台以上を達成していましたので、いすゞの大黒柱的存在でした。
ですので、いまだに中古車市場では生き残っています。
それでも、街中で25年も前の車に遭遇すると、えっ、まだ走ってんの!と驚いてしまいますね。

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