中島みゆきのHQCD

音楽を伝える媒体としてのレコード盤は、アナログ情報を記録し再生するというモデルの代表でした。
そこにデジタル化の波が押し寄せ、あっという間にCD全盛へと時代が急速に移り変わりました。
CDはデジタルだから音が良い、と誰しもが思いこんでいた時期がありました。

しかし、細かく見ていくと、初期のCDは、アナログのマスターテープを、アナログのままリミックスして、デジタルで記録する方式を取っていました。これは、AADと呼ばれたCDです。
リミックスまでをデジタル化したCDも発売されました。これは、ADDと呼ばれたCDです。
その後、デジタル録音・デジタルリミックスされたものを、CD化するようになりました。 DDDと呼ばれるCDです。

CD化の波があまりに急速に押し寄せたため、デジタルでの録音をせず、アナログ録音のテープを音源にして急遽CDを製作した向きも多かったと聞いています。

その後、いろいろな方式を謳うCDは発売されましたが、いずれもCD規格の中での製品であり、そうは変わり映えしませんでしたから、一部の好事家の興味を惹いた程度でした。

ただ、最近発売されたCDと初期のCDとを比較すると、再生音圧の差に歴然とした差があるのを知るにつれ、そのころの作品をもう一度現代の技術で仕上げ直したCDを発売してくれないかなと思っていたところへ、例によって感度の高いあの中島みゆきが、初期の18作品をHQCDで発売し始めています。

HQCDはメモリーテック社の商標登録ですが、あえて「高音質」と謳っています。
実は、CDはエラーがあってもデジタルならではの高い補正力で、再生音に影響が出ないような仕組みになっています。しかし、実際には、補正回路のお世話になる回数が多ければそれだけ音の鮮度が落ちます。

そこを今回のHQCDは追及し、正確なピット形状・高反射率の素材を適用することで、エラーの発生を極めて低レベルに収めました。それによって、エラー補正の非常に少ない=綺麗な音源に忠実な音の再生が可能になったのです。
つまり、CDの特徴から発する音のひずみを、根本から断ち切る技術で作られたCDと言えます。
材質は、ポリカーボネートを使用しています。透明度が高く、強度も優れています。
戦闘機のキャノピーに使われてもいます。

音の良さに目をつけた中島みゆきは、やはり凄い存在だと思います。
実際に、彼女のCDの中には、ポリオレフィンを素材として採用したCDも過去に発売した実績があります。
中島みゆきをいつまでも贔屓する要因が、ここにもあったのです。


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