羽生結弦のピョンチャン

羽生結弦にとって、オリンピックは特別な物であることは間違いありませんが、しかし勝負という面で見れば彼は他選手と異なっています。他人に勝つという意識は結構希薄です。淡白と言っても良いくらいです。
むしろ、自分がどこまで出来るかと追い込む性質ですね。
それが昂じて、昨年靱帯損傷という怪我を負ってしまいました。
体に力が入って、ジャンプの際に軸足が大きくぶれていて、転倒した結果です。

そして2カ月の入院生活と1ヵ月半に及ぶリハビリ。
ピョンチャンでのショートを見る限りでは、怪我前よりも一皮むけたジャンプを見せてくれました。つまり、肩に力が入っていず、飛び上がった際の体の傾きが少なくなっていたのです。
何より、ショートでのジャンプは、スケーティング中の特別なプログラムでは無くなって、飛ぶから飛んでいるという自然体に近い心境の中で演技しているのでは?と思えるほどです。

そして迎えた決勝。
ここでの演技に当然皆が注目しています。
そして驚いたのは、終盤の転倒ぎりぎりのジャンプをしのいだシーンでした。
魂の演技をしていたのかと思えるほど鬼気迫るものを感じました。

そして、この演技が66年ぶりのフィギュアスケートオリンピック連覇を実現させました。
しかも、この金にはさらなる冠が待っていました。
なんとこの「金メダル」は冬季オリンピック1000個目の金メダルになったと国際オリンピック委員会(IOC)が発表したのです。

なにか違いを感じさせるエピソードではありませんか。
上位3人が300点越えを記録する時代に突入している現在、あまりに難度を上げ過ぎてしまわないように半ば祈る気持ちで観戦しています。

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