マッハの衝撃

これは、文字通りマッハの衝撃波を体で感じたときの証言です。
アメリカ軍のセンチュリーシリーズのちょうど真ん中の番号に,F-105という機体があります。
あのベトナム戦争の中核を担う戦闘爆撃機で、福生にある米軍の横田基地をベースにしている機体でした。

センチュリーシリーズとは、以下の機体のことを指します。センチュリーシリーズは1950年代に開発されたアメリカ空軍の戦闘機群のことで、制式名称がF-100番台なので、そのような総称がつきました。

ノースアメリカン F-100 スーパーセイバー
マクドネル F-101 ヴードゥー
コンベア F-102 デルタダガー
ロッキード F-104 スターファイター
リパブリック F-105 サンダーチーフ
コンベア F-106 デルタダート

例外的に,マクドネル・ダグラス F-110 スペクターという存在があります。
これは、海軍機のF-4ファントムの空軍での型番です。もともと、アメリカの空軍と海軍は独自に機体を保有しているのを常としていますが、F-4に関してはあまりにその性能が優れていたために、空軍も採用せざるを得なかったという機体なのです。

話がそれましたが、このF-105がある日の夕刻、私の生家のはるか前方に姿を現したと見るや、急速に接近したのです。あまりに速いので、一瞬で頭上を飛び去って行ったのですが、直後にズシーンという激しい衝撃が私の胸を襲いました。その時居合わせた隣近所の子供達もその激しさに茫然とした顔に成っていたのを鮮明に覚えています。

サンダーチーフの名称のもとに成るほど飛行中に発する騒音が激しい機体で、当時屈指の戦闘機用大出力ターボジェットエンジンであるP&W J75を搭載していました。
これを目一杯吹かして横田基地から飛び立つと、それこそバリバリバリーッと。雷もかくやと思えるほどの激しい轟音をまき散らして離昇するその印象はまさしく雷の親分=サンダーチーフそのものでした。

それが、アフターバーナー全開で低空で突っ込んできて、音速を超した瞬間に発生したソニックブームが私を襲ったんです。
このときばかりは、本当に恐怖を感じましたね。胸の痛みというより、体全体が激しく叩かれたような衝撃だったんです。
今だったら、それこそ新聞で大々的に取り上げられるようなことですが、当時のベトナム戦争がそういった風潮を消し去っていました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック