小田急 GSE

小田急のロマンスカーは、認知度の高いネーミングですが、GSEだけでどんな車両か分かるかとなると、かなりハードルは高くなります。
小田急の歴代のロマンスカー車両を列挙してみましょう。

初代は、当時の狭軌鉄道における世界最高記録145Km/hを記録した3000形で、特急を意味するSuperExpressの頭文字をとって、SE車と呼ばれていました。1957年の登場です。
続いて1963年には、車両両端を展望車にすることで、より一層人気が高まった3100形がお披露目されました。

この後、7000形LSE、10000形Hi-SE、JR乗り入れ専用20000形RSE、ビジネス需要をにらんで開発された30000形EXE、一編成15億円もする50000形白いVSE、地下鉄乗り入れを可能とした60000形青いMSEと、歴代ロマンスカーは様々な背景のもとに開発されてきています。

このうち、現存する特急用車両は、7000、30000、50000、60000と30000形のマイナーチェンジ車「銀」のEXEαです。
そして、来年3月のダイヤ改変時に登場してくるのが、70000形GSEです。
GSEとは、Graceful Super Express「優雅な特急」という意味なんだそうですよ。
ローズバーミリオンと呼ばれる結構派手目なオレンジ色を身にまとっての登場です。
ただ、なんとなくのっぺりしているという印象で、新型特有のワクワク感が薄いのは、私だけの印象なのでしょうか。

小田急には、SEとNSEの後に、SSEと呼ばれる車体があったのですが、これは3000形SEとの区別が全く分からない車体で、アーカイブサイトに行っても詳しく情報が表示されている物は皆無です。
言ってみれば、日の当らない存在だったのかもしれません。

特急はそれ自体ワクワクさせる存在であることが絶対条件ですが、今度のGSEに関しては外観のイラストが発表された時からインパクトが感じられませんでした。しかし、一編成20億円もかけて、LSEの後継としてデビューするわけですから、小田急としての期待度は高いはずです。

ただ、気に成るのは、ロマンスカー伝統の連接構造にしなかったことと、通勤用にも供することを前提に7両編成にもかかわらず定員を400人に設定したことです。
思想的に頑張るのはやめて、何にでも使える車両と言う一番中途半端に陥りやすい形に収めてしまったことが、後々足枷にならなければ良いのですが………。

来年の行楽シーズンごろには、その答えは出ていると思いますので、注視していきましょう。

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