口笛のバッキング

中島みゆきがデビューして2作目のアルバム、「みんな去ってしまった」の最後に収められている『忘れられるものならば』という曲があります。この曲はちょっと変わった面を持っています。それは、演奏に口笛が入っていることです。

口笛はその音量もさることながら、独特の世界観を持った個性の強い楽器ですから、普通の曲に普通にバッキングの一部として使うことは、難しいことだと思いますが、この曲では対位法的に口笛を差し込むことで、とても魅力的なフレーズを提供してくれる存在になっています。

しかも、バイオリンの通奏高音(という言葉があるかどうか知りませんが)が、弱くしかし確実に存在感を示す中に、口笛を持ってきているものですから、その世界観は誠に物悲しい情景に浸っている乙女の心情のように感じられレてしまいます。

いろいろな曲が発表され続けていますが、この曲のように口笛をフィーチャーしたものには、とんとお目にかかったことがありません。このアルバムの演奏者は「エジソンと発明王」ですが、中島みゆきのファーストアルバム「私の声が聞こえますか」の時と同じ演奏者と思ってしまいますが、引き続きのメンバーは二人しかいません。

今の中島みゆきしか知らない人たちにとっては、そんな環境でレコーディングしていたの?と思える逸話が、「中島みゆきの初期」というブログに掲載されています。とても興味深いことが、さらっと書かれていますので、気になる方はお読みなってみてください。

残念ながら、マニアックな頁でありながら、この口笛をだれが演奏しているかは触れられていません。
膨大な情報量を誇る「中島みゆき研究所」にもこれ以上のデータは見つかりません。
でも、そんなことを追求するより、この曲の構成の素晴らしさを味わって見てください。
聞きこむほどに、彼女の持つ独自の世界観が次第にあなたの世界観と融合する不思議体験に導いてくれる?かもしれません。

そんなことを思いながら、今、「南三条」を聞いています。

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