高齋正の小説 ランサーがモンテを目指す時-その2

「ランサーがモンテを目指す時」この小説の主役は、当然、車である
ランサーなのですが、主役はもう一人います。それは、等々力誠と
いう人物です。冒頭に出てくるラリー界で名の知れた存在の岩田順
三が、雪道のドライブ中に遭遇した「天性の」スノードライビング能力
を持つ男として高く評価した人物が等々力誠です。

私自身も北海道の富良野で雪道走行した際に、滑ることの恐ろしさ
をいやというほど体験したことがあり、小説とはいえ、雪道についての
いろいろな件(くだり)については、いちいち頷く事ばかり。

小説家はリアリティを感じさせなければ、読者を自分の世界に引き込
むことはできませんから、そういった観点でも、高齋正の筆力は並で
は有りません。

そして、実在の人物として、アンドリュー・コーワンが登場してきます。
文中にも記載されていますが、彼は三菱のラリーワークスの重鎮とし
て活躍した人物として、レース界ではその名を知らぬ人はいないほど
の有名人です。

このコーワンと岩田順三そして等々力誠が、モンテカルロラリーに挑戦
して活躍するのが、物語の後半を占めています。

多少贔屓の引き倒し的な過剰な表現も有るにはありますが、それは
作者がシリーズの後書きに書いているように、執筆中はそのメーカー
の大ファンになっていることの裏返しと思えば、むしろ、高齋正の人柄
の一端を表す部分なのかもしれません。

このシリーズは、車好きなら掛け値なしに楽しめる内容です。
特に、メカに関しては、虚実が混じっており、それを楽しむのも一興か
もしれません。
(シリーズの題名に関しては、一昨日のブログを参照)

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