クラシックとコマーシャル

クラシック音楽が日本の家庭に入り込め無いままなのは、家庭環境
社会環境など様々な要因が挙げられますが、一番は個人一人あたり
の占有空間が狭いことに起因しています。

クラシックは「お硬い」と言うイメージは、さすがに近年ではあまり聞か
なくなってきてはいますが、クラシックはそれなりにゆったりとした気分
を持てる空間にまず自分を置くことが必要になってきます。

演歌にしても、ロックにしても、意外に音量変化が少ないんですね。
大音量なら大音量のままで、それなりの慣れが聞く方にできています。
ところが、クラシックは小音量から特大の音量まで、それも極めて短時
間の中で音量が変化します。

また、モチーフが繰り返し提示されるウパターンは、既存の日本の楽曲
にはあり得ないものです。日本の楽曲は、圧倒的に短い時間で完結す
る小3部形式が主流です。
ここ10年くらい前からは、一曲の演奏時間が長くなる傾向が出てきてい
ますが、それとてせいぜい7~8分がせいぜいでしょう。
対してクラシックの世界では、7~8分は文字通り序奏に過ぎません。

では、クラシックが日本人には好まれないのかと言うと、そんな事は全く
なく、かなりの頻度で耳にしてるはずです。
そう、それがコマーシャルです。コマーシャルの音楽は、相当の割合で
クラシックが使われているのですが、それらはほとんど編曲されているた
めに、原曲がクラシックであると言われると、そうかそれで聞いたことが有
るような…となるのです。

現実に、コマーシャルに使われたクラシック音楽を集めたCDもかなりの数
リリースされています。
ただ、ここにも問題が有ります。安易な企画であるため、低予算であること
が多く演奏がまことに貧弱なことが多いのです。
また、アレンジも解釈以前の情けないものが大半であり、酷いものはLPを
音源としており、マスタリングなどどこ吹く風の企画も横行しています。

これらのすべてが、日本人の家庭にクラシックを持ち込まなくさせている要
因になっています。
素晴らしい演奏に触れあうことを、当たり前として育ってきた欧米人とは、
そんな部分で、教養の差が付いてしまっているのです。
情けないことですね。


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