セルフコントロール「自律訓練法」について

近頃、マインドフルネスと言われている一種のリラクゼーション手法が、メディアで取り上げられて本もかなり売れています。しかし、これはかなり昔からあるセルフコントールを範にとって、別名(焼き直し)での活動を行っているに過ぎない内容です。九州大学の成瀬吾策(医学博士・1924年6月5日 - 2019年8月3日95歳没)や、1932年にドイツの精神科医ヨハネス・ハインリヒ・シュルツによって広められた「自律訓練法」と根底は何ら変わることの無い手法です。

要は建物の外観は異なりますが、中に入ってみれば、「なんだ、全く同じものじゃないか。」と言える程内容は似通っています。勿論、表現を変えたり題材を取り換えるなどしていますが、同工異曲の感は免れません。自動車で言えば、単なるスキンチェンジ程の変更を加えたにすぎません。ただの実用本の範囲に留まっていることで、価値がさらに減殺されています。

もう少しアカデミックに振っていれば、認知のレベルは変わっていたと思います。また、安易に「瞑想」を持ち出しているところが有り、これが内容を薄いものにしてしまっています。瞑想はそんなに簡単に会得できるものではありませんが、マインドフルネスとカタカナで迫るなら、何故瞑想を解説に持ち出してきたのでしょう。

意識レベルの整理が成っていない証拠です。α波β波θ波⊿波を意識的に発生させるような自己誘導法を解説してみてください。心を扱ううえで、避けて通れない脳波の周波数について、もっと前面に打ち出してみることをお勧めます。それが出来ていれば、あらぬ誤解を受けることがもっと少なくなっていたと思われますが、もう手遅れですね。

脳波は、意識してコントロール可能なものです。そして、ある一定の状態をキープできるようになれば、リラクゼーションは飛躍的に深まる体験ができるでしょう。言葉を変えただけの教則ホン的ブックでは、深い内容の伝達は無理ですし、そもそもその境地に達しているかも疑わしいように感じます。すでに何人ものマインドフルネスを唱える方が登場してきていますが、残念ながら、本物はまだ出現してきていないようですね。

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