ライブDVDで音ずれ

音楽DVDは、その音源情報の豊富さで、CDを駆逐したかと言えばさにあらず、意外にその情報マネジメントは複雑なので、一概に音が良いとは言い切れません。その原因は、DVDの規格にあります。
複雑で動きの速い映像を扱うときは、それだけ扱う情報量が極端に増大します。

こういったマネジメントの種類には以下のものがあります。
固定ビットレート、可変ビットレート、平均ビットレートの三つです。
たとえば、壮大な滝を遠方から撮影したショットでは、滝の周りの景色の変動はほとんどなく、唯一動いている滝にしても、画面に占めるサイズが小さいときは、画面全体でのデータ消費量が少ないことが容易に思いつくでしょう。

この同じ景色でも、滝がほぼ全画面を占めるような構図となると事態は一変します。
画面のどこをとっても情報量はとても多くなっています。

このように、画面内の動きの有無で、刻々と画面一枚当たりの情報レートは変わって行きます。
その変化を出来る限り忠実に記録しようとするのが、可変ビットレート(VBR)での記録です。
ここで再生側の機器の性能が問われる事態が発生します。

廉価パソコンなどでは、ワンチップで画像を処理するので当然非力ですからあまり良い画像は期待できません。
ゲーマー用のハイパフォーマンスパソコンで、CPUよりグラフィックスエンジンに比重がかかっているので、どんな思い画像情報が来てもびくともしません。
最上級CPUを搭載したパソコンでも、グラフィックスボードがチープだと、残念ながら画像は先鋭さが係わる場面が出てきます。

もしここで画像エンジンが非力だとどんな画面に成ると思いますか。
その答えは、この記事のタイトルにあるとおり「音ずれ」がおきます。
画像の構成が追い付きませんので、音声の方が先に聞こえて一瞬遅れてその部分の画面に成るのです。
ということは、音声があとから聞こえてくる場合はどうなんでしょうか。

この場合は、エンジニアの技量のせいで、音声が画像とシンクロできていないせいです。でも、プロが作っているんだからそんなことあるわけないじゃんと思っているあなた、それは、甘い。
結構粗雑な商品も有るのです。

ライブ収録と言ったって、カメラは十数台あり、音声も何十本とマイクを林立させて収録しています。
映像はトラックダウンできませんから、シーンをクロスフェードさせます。
他方、音声は100を超えるとトラックを最終的には、7.1チャンネルや5.1チャンネル、4チャンネル、ステレオの形でDVDに納めています。

ということは、音声と画像は別々の編集を経て、シンクロさせた上で作品が出来上がっていることになります。
と言っても、シンクロ信号を拾ってシステムで同期させているのですから、そうそうずれることは無いのですが、それでもずれは生じます。

でも、ずれと言っても物凄い微細なずれなので、ぼんやり見ていたら気がつかない人もいます。
逆に、酷くセンシティブな人は気になってしようがないでしょう。
ここら辺が人間の感覚の面白い所ではありますが………。

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