歯ブラシを濡らして…

先日、歯ブラシについての新常識といった内容の番組が有りました。
その中で、歯磨きを始める前に、歯ブラシを濡らすのは、歯磨きの成分を薄めてしまい十分な効果が期待できないと言ったコメントを、まことしとやかに語った人物がいました。

このコメントは、とんでもない間違いだということに、本人は気付いていないようです。
確かに、歯ブラシの上だけで考えれば、濡れていないほうが濃いことは間違いありませんが、肝心なのはその後です。歯磨きを始めた直後の口の中を考えてみましょう。

口の中は異物が入ってくれば唾液が出てきます。
その唾液の量たるや、平常時の数倍から十数倍と言われています。
その事実に思い当たれば、歯ブラシに付く水分の量たるや、誠に微々たるものだと気づくでしょう。

こういった思いつきに近い発想を、強引に押し付ける輩が、著名人だったりすると、事は厄介になります。
著名人であるがゆえに、周りの物言いの切れが悪くなりますし、何より指摘することをやめてしまいがちです。
これは、ハロー効果の顕著なもので、しかもマイナス方向の働きですから、たちが悪いのです。

市井(しせい)の人は皆個人の意見は持っています。が、あえてそれを口に出す人は極めて希です。
しかも、最近の日本人は見て無ぬふりを決め込む風潮がとみに高くなっていますので、ますます間違った考えが一人歩きしてしまうのでしょうね。

今回取り上げた歯ブラシを濡らすかどうかというどうでもいいような話題一つとっても、現在の日本人ののんびり加減がわかるrというお話でした。
破れたGパンそのものをもっと大げさに破いて、布がほとんどなくなったような物を製品として売り出す、いわゆる奇を衒った(てらった)企画と同じ類(たぐい)の発言なのです。

皆さんは、そんな言葉には勾引か(かどわか)されないでくださいね。

注)今回はわざと普段使わない言葉を多用しましたので、読み方を付記しました。たまには、良いかなって思います。

"歯ブラシを濡らして…" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント