電力運搬船

電気って言うと、あまり貯められないものというイメージが強くて、電気運搬は果たしてインフラになりうるのかといった疑問が湧いてきます。
ところが今日のテレ東のWBSで取り上げていたのは、洋上風力発電で発電した電力を、ケーブルを使う手段を取らずに、船に電力を移動させ、その船が電力網に接続して蓄電した電力を供給するというものです。

この開発が成功するかどうかのカギは、洋上風力発電で発電した電力の蓄電から、電力運搬船への移動にどの程度の時間が必要なのか、また発電地から接続ポイントまでの移動にどのくらいの時間を必要とするのか、電力運搬船からの放電した電力をどのくらいの時間で消費用に移動できるのか、そして、それぞれの接続ポイントでの電力ロスがどのくらいになるのかなど、実に様々なハードルが待っているようですね。

発電ポイントから海底ケーブル経由での接続で消費地への電力網に接続した場合と比較して、コスト的な面と安定的な供給面を睨んでの開発になるのでしょうが、素人が考え付かないような様々な問題点が内在しているように思えます。如何に急速充放電が出来るかが、最重要項目であることは間違いありません。

また、電力移動用の蓄電設備の経年変化がどの程度あるのかとか、洋上での電力移動作業に、安全面での担保がどの程度できるかの問題も考えられます。電力をたっぷりと溜め込んだ運搬船は、安全運航に留意するポイントが、通常船よりはるかに厳しいものが求められるでしょう。
仮に絶縁が破れるような事故が発生した場合は、乗組員だけでなく、周辺海域に大電力が垂れ流される事態となったら、いったいどういった状況が考えられるのでしょうか。

考えれば考えるほど、疑問がふつふつと湧き上がってきます。
それに敢えてチャレンジすのがベンチャー企業であり、そこからのオファーに現在の日本で最大の規模を誇る今治造船がタッグを組むというのですから、老舗が今置かれている立場がいかに厳しいものかが窺い知れようというものです。

ただ、先駆者は、先行者利益を勝ちとることが出来るわけですから、正に、ベンチャーならぬアドベンチャーだと思います。
正直なところ、はらはらしながらではありますが、頑張れと言いたい気持ちです。

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