ドラマ批評

間もなく終了する「東京MER」と「ナイトドクター」を比較してみましょう。こんなにも似通ったシチュエーションのドラマが、同じクールに流されること自体、下請け制度にどっぷりとつかったテレビの現場を象徴しているものはないでしょう。
この二本のドラマに限らず、最近の傾向として、新しい組織を立ち上げたばかりなのに、すぐにそれをつぶしにかかる「力」が絡む内容になっていることが目立ちます。最初からそのような設定では、新組織のハレの舞台を描くことが出来ません。

何より、政治的圧力の厭らしい一面を描いて、それで視聴率を稼ごうという発想からして「チンケ」と言えましょう。

ネガティブから出発してしまうのですから、導入部分は当然ながら派手にしないと視聴者が付いてきません。
今の脚本家は、テレビの本質を損なって迄、プロデューサーやディレクターの言いなりになっている気がしてなりません。
そして、そのプロデューサーやディレクターの間隔が、大幅に世間と乖離していることに気付いていないのでしょうね。

だから、キムタクを起用しても視聴率が上がらない現象が起きているのだと思います。
土台、1クール3か月ローテーションなんて誰が決めたのでしょう。右へ倣えの曲の方針がまかり取っているからです。
その典型が、毎正時に始まっていた番組を、数分前にずらして、先にチャンネル権を奪ってしまおうという姑息な考えをどこかの局がやると、あっという間に全曲が右へ倣えの有様です。

そんなことより、良質な内容のものを腰を据えて作りさえすれば、自ずと視聴者は付いてきます。ところが、あまりにそういった作りをする人たちが無視されてしまったがために、バカ騒ぎバラエティや大騒ぎ拍手が、画面を占領することになったしまっています。
昔を懐かしがっていては先に進まないという人もいますが、温故知新ということわざも有るくらいで、良いところは大いに取り込む姿勢を見せない限り、昔のお化け番組は絶対に再来しないでしょう。

笑いの原点回帰が叫ばれますが、裏腹にそれを無視しているのが今の制作現場に実態なのだと思います。

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