4WS(四輪操舵)はどこに

1985年日産がHICASというネーミングを引っ提げて、4輪操舵できる市販車の投入してきました。R31型と呼ばれるスカイラインです。
この時の後輪の動きは、前輪と同じ向きに少しだけ動くもので、走行安定性を高める目的でした。
1987年にはホンダがプレリュードに機械式の4輪操舵を搭載してきましたが、高速では同相、低速では逆相の動きをしましたので、車庫入れ時にも後輪が動いてしまい、不評を買いました。

1988年には、日産がHICAS-Ⅱの名で、前輪の動きを結ぶロッドで後輪を制御するシステムをシルビアに搭載、更に翌年の1989年には、「トンデモナクがトンでも良い。」の迷キャッチコピーながらシュリンクしたボディで専門家が喝采を贈ったR32型スカイラインには、SUPER HICASを開発・搭載しました。この機構では、回頭性を高めるはじめての機構として、日産としては初の前輪と逆相に動く仕組みも取り入れられていました。

低速で逆相に切るのは、小まわり性を(回頭性を)高めるのに、有利に働くからです。ホイールベースが短い車と同じような回転半径を取れるのが特徴です。マツダは「カペラ」で電子制御車速感応型4WSを、三菱はギャランのVR-4にHICASと似た方式の4WSを採用し、自動車業界は一気に4WSに舵を切ったのですが、意外にも1990年代には4WSを謳うメーカーは消えてしまいました。前輪が曲がってはじめて後輪が引きずられて曲がるイメージであったものが、後輪が協調して動く新しい感覚が受け入れらなかったのです。

しかし、近年、高性能車に再び4WSと呼ばないけれでも、4WS的動作をする機構を積む傾向が出てきました。
面白いことに、各社全て4WSとはすぐに分からないような技術解説をしているのです。言えることは、高性能車が履いているタイヤは太く、曲がる動きに最初は抵抗する形になります。それをアシストするために4WS様の機構を採用して来ているのです。

主なメーカーと機構の名前だけ列挙してみます。
レクサス:DRS=ダイナミック・リア・ステアリング、
BMW:インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング
ポルシェ:リア・アクスル・ステアリング
ルノー:4コントロール  等々、少しずつ機能は異なる部分もありますが、後輪を制御する技術です。

さあ、今度はどこまで普及するでしょうか。

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