電気自動車の在り方

自動車の電動化への動きが急加速しており、このままでいくと早晩内燃機関は駆逐されてしまいそうな勢いです。ちょうど、アナログレコードがCDにとって代わられたように。
でも、ことは慎重に運ぶべきだと思うんです。

世界全体で見れば、年間に数千万台レベルで自動車が生産されています。仮に、ある瞬間に、生産される自動車がすべて完全なバッテリーだけで動くタイプに変わったとしましょう。この時点で考えられることは、充電ステーションが、必要な密度で必要な数だけ設置されているのかという疑問です。

ガソリン車ならスタンドに入り、給油を済ませて出ていくまでは、早ければ10分ぐらいでしょうか。充電はそこまでの機動性はなく最低でも30分間は必要です。しかも、30分では満タン(満充電)にはなりません。今のガソリンスタンドと同じ数だけ同じ時間内に捌くならば、充電設備は少なくてもガソリンスタンドの給油設備数の三倍は必要になる計算です。
しかも、それだけの自動車を駐車できる敷地面積も確保する必要が出てきます。こう考えていくと、充電ステーションの立地はかなり確保が難しい地域が出てくることが理解できます。

一つの大胆な考えは、電気自動車の充電の方法を根本を変えることにあります。
・非接触式の受電設備を持った電気自動車を開発し、送電設備を大規模に張り巡らせる。
・スタンドに、すべての電気自動車に共通で使用可能な脱着式の充電池のアタッチメント装備し、スタンドでは充電池を交換するだけにする。
最初の案は、余りにも荒唐無稽ですね。第一、電気を自動車以外の目的で使用されてしまう恐れもあります。
次の案は、経年劣化の管理と常に満充電にしておく個数の設定で、採算性が大きく左右されます。

充電池自身の性能向上はこれからも続くでしょうから、性能差が生じてくるのを避けることはできません。結局、均等なサービスというのは、ある瞬間瞬間でのみ達成可能であっても、全体的に見れば、常に不公平な供給体制を敷かざるを得ないのです。

こうしてみると、充電式の電気自動車は、一定数以上の普及は、インフラに大きな打撃を与える存在になってしまうことは、お分かりになるでしょう。ブレークスルーは、まだまだ幾つも必要のようです。

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