ジェットエンジンとチタン

一般にチタンという金属は、硬くて加工が難しいというのが、金属関連の業種にかかわっている人たちの常識です。事実、加工をするための工作機械は、それなりの能力が無ければなりません。
この特性から、今では自動車の部品などに多用されています。

さらに、軍需産業には、無くてはならない金属となっていますし、その傍流から、ジェットエンジンの主要部分には、チタンが使われることが増えてきました。近年、大バイパス化が著しい民間用巨大旅客機のターボファンエンジンでは、無くてはならない素材となっています。

しかし、エールフランスのA380・カンタスのA380・JALのB777などで発生しているエンジンの爆発事故や、火災・部品脱落などは、そのチタンの疲労によって引き起こされていることが分かってきました。それも、ロールスロイスやプラット&ホイットニーという超メジャーな会社が製作しているエンジンで起きています。

ターボファンはジェットエンジンのコアで起こした噴流の量に対して、巨大なファンを駆動して、5~6倍の空気をコアの周りに流すことによって、効率よいエンジンとする設計になっています。

A380にしても、B777にしても、巨大な旅客機ですから、エンジンの推力も半端ではありません。そして、その直径も3m近くあります。こんな巨大なものが回転するのです。しかもその回転数たるや、低圧コンプレッサー側で3000rpm程度、高圧コンプレッサー側で10500pm程度です。

エールフランスのA380は、エンジンのフェアリングと低圧側のブレードが爆発離脱しているような写真です。ユナイテッドのA777では、エアリングがそっくり地上に落ち来ていましたね。また、高圧側での火災がはっきりと画像で捉えられていました。

ジェットエンジンの型式認定を取得する際の試験として、実際の鳥と同じ大きさの肉の塊を運転中のエンジンに打ち込んだり、大量の氷水を吸い込ませたりして、性能が落ちないかをチェックしているはずですが、こういう生々しい映像を見せられると、本当に試験でパスしたのかなと違いたくなってしまいますね。

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