彼岸花の季節

彼岸花が各地で一斉に咲いているというニュースが、流れる季節になりました。
このニュースを聞くと、決まって親に怒られた記憶もセットになって蘇ってきます。名前の通り、彼岸ですから、考えようによっては不吉な花と思われてもしようがない面もあります。

ところが、昔から口伝えに「彼岸花を摘むと死人が出る。」と言われてきました。それがどうしてなのかは、実は親も知らないというケースがほとんどだったんですね。今のように、ネットで情報を手軽に取れる時代ではありませんでしたから、言われたことを忠実に守るというのが、大家族制の下では当たり前だったのです。

大家族制、それは両親の両親と両親と子供達と孫達、場合によっては曾孫(ひまご)や玄孫(やしゃご)迄同一世帯に住んでいることを意味します。ですから、1所帯に15~30人くらい住んでいてもおかしくない時代だったのです。これだけ年齢的に幅が広いと、当然長老の意見がその家族に中では尊重されます。そして、その意見には有無を言わせず従うのが昔は当然のルールでした。
そのために、言われた言葉の背景を知ろうともしないし、知ろうとしても実はその意見を言った本人すら意味を解していないことがざらだったのです。

つまり、意味も分からずただ慣習的にその言葉が使われていただけなのです。この状況下では、いったんネガティブな方向に振られた意見が、ポジティブに戻ることは考えられませんでした。
その典型が、「彼岸花を摘むと死人が出る。」という言葉に集約されています。

では、いったいどこからそのような発想が出たかと言えば、彼岸花の根には毒が有り、食べられないのです。ただ、そのような植物が田んぼの周りに生えていれば、ネズミやモグラなどの田んぼの敵の侵入から守ってもらえます。これが、忌み嫌われながらも、季節になると畦道に彼岸花が咲き誇る理由のようです。

でも、同じ伝で言えば、水仙や水芭蕉も根には毒が有るんですけどね。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント