三菱スペースジェット離陸せず

2008年に開発を開始したものの、機体の強度不足や型式証明取得ノウハウの不足によって、販売開始時期をずるずると6度も延期してきた三菱スペースジェット(旧名:MRJ)は、今度はコロナ禍による航空需要激減のあおりを食って、発注・販売が見込めない状況になり、今年の開発経費予定額を切り詰めていましたが、ついに開発凍結の結論に達したとのことです。

現状、三菱航空機自らはコメントを発していませんが、ロイターがニュースを配信していますから、事実なのでしょう。
しかし、これまでに投下した1兆円を超えるとされる開発費は、いったいどうなってしまうのでしょうか。如何に三菱が大きな会社の集合体と言えど、コロナ禍によってすべての業種にわたって不景気風は吹いている中、三菱グループにとっては未曽有の危機に直面していると言えるのではないでしょうか。

機体自体は流麗な線で囲まれたエレガントなスタイルであり、極限まで磨き上げたとも評される機体表面の平滑さと、トップクラスの燃費を誇るエンジンとで、DOC(ダイレクトオペレーティングコスト=直接運行経費)が低い機体として、発表当時は大いにその将来が期待されていました。
全日空は大量発注した時は、大いに士気が上がったことでしょう。
しかし、その全日空自体が、今年度の決算予想を5000億円もの巨額な赤字になる見込みだと発表しました。

この手の機体規模になると、損益分岐点はかなり高く、1000機程度の販売でもトントンではないかと言われています。ですから、開発を事実上凍結するということは、今の社会情勢では仕方の事なのですね。
ただ、もう一つの見方として、旅客機のキャパの矮小化が推進されかねない状況下にあっては、一度に300人以上運ぶという需要が減少し、根強い150人クラスの需要の応えるために、燃費の良い新造機を採用するというトレンドが生まれるかもしれません。

すると、737やA320クラスでも、サイズの大きな方はエアラインから嫌われる可能性も出てきます。
もし、この大逆転劇が起きたら、凄いことになるんですが………。

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