役者の熱量

テレビドラマを見ていて、この役者はうまいなぁと思う時は、大概はその役者の熱い演技に見入っていることが多いのですが、これが度を越すと旨いと感じる前に「もう、お腹一杯!」その典型が今シリーズの半沢直樹です。出演者の顔触れは、いまさらながらですが、堺雅人・片岡愛之助・ 柄本 明 ・尾上松也・市川猿之助・北大路欣也・香川照之等々多彩な面々。

どうです、画面から飛沫が飛んできそうな場面は毎回の事、番宣の僅かな秒数でもいや僅かな秒数だからこそ、たった一言の場面が熱い熱い熱すぎるのですね。それが原因で、私は半沢直樹は見ていません。特にと言えば、香川照之がダントツに嫌いなんです。(個人の感想ですので、ご容赦を)
でも、それを言っちゃぁ御仕舞ぇよ!と渥美清にたしなめられそうな気もしますが………。

私が求める俳優の演技には、怒鳴りは必要はないのです。抑えた所作や控えめな発声でありながら、凄みを感じさせる演技が、その俳優の持つ真骨頂を表していると思います。やはり、歌舞伎界の俳優さんは、元々が大舞台でも自身をアピールできなければならないので、勢い所作も発声も大きなものになってしまいます。

その人たちが、テレビという枠にはめ込む場合には、別の気遣い、そう、過剰な演技に陥らないようにすべきなのですが、どうしたわけかこうした俳優さんを使いたがる監督は、テレビという特質に合わせることを嫌うことを、格好良いと思い込んでいる節が有ります。監督業としてのおのれの技を過信していると言ったら言い過ぎでしょうか。

視聴者にリラックスしてみてもらいながらも、役者としての力量で自然に画面に吸い寄せられるような演出を施せて初めて監督として認められるのであり、ただ怒鳴るだけの演技では、その時は一時的に視聴率は取れても、あとから見返せば「こんな演出で、よくあの視聴率が………」と思ってしまう過去の作品のなんと多いことか。それを指して「一過性のブーム」というのでしょうね。

そういう監督たちにぜひ聞いて欲しい曲が有ります。吉田拓郎の「落陽」です。この曲に流れる世界観を映画的に表現してみることが有るとすれば、「熱さ」の本質が理解できると思います。是非、お聞きください。

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