品川ビル群にB767

東京オリンピック開催を意識したインバウンド需要の増加対策の一環として、羽田空港のより一層の活用というお題目の元、設定・開始された「羽田新ルート」。実際に飛んでいる姿を見、そして音を聞いてみると、その迫力ある圧倒的な重量感を伴う飛行姿は、やはり脅威を感じます。

飛行機が飛んでいる姿は誠に美しいものですが、それは側方からあるいは斜め上空を眺めた場合の話であり、全長70mとか重量350トンの物体が、頭上300mの至近を通過していく様は、圧巻ではなくて脅威を感じさせます。

仄聞だけではいかがなものかと思い、実際に品川駅を出て、最近建築されたビル群の中を歩いていたら、果たして聞こえてきましたよ、ジェット機の音が。機種はB767です。轟音はビル群の壁に反射して、より一層音量は急激に増してきます。

急速に大きくなる機影は、やがて頭上に到達します。視力両眼とも0.6の私でも、機体の各部に貼り付けられたアンテナや、エンジンナセルの特徴あるリバース可動部分のラインが見分けられると言えば、どのくらいの大きさかお判りでしょう。

こんなものが、日に何10便と設定されていたら、たまらんワナと思っていた矢先、先ほどの機影がビル群の向こうに沈み、轟音がかすかなものに変わったと思ったら、再び接近してくる機影が………。これも、同じくB767です。

ルートは空港から発車される電波によって道筋が決められていますので、一機目も二機目もほとんど同じコースを通過していきました。ブルーインパルスの医療関係者への感謝を込めた一度きりの飛行とは全く異なり、毎日ルーティンとして頭上を通過する大きな造形物は、やがて何かの問題を引き起こさないわけはなく、そのことを考えるとぞっとします。

例えば、貨物扉の脱落とか、タイヤのバーストによる破片の散乱などは、いつ起きてもおかしくありません。まして、空中衝突など起きたら、いったいどのくらいの惨劇が………。当たり前の安全が突然破られるのが安全神話の常です。あんな見通しが良く、管制官の気配りが効いているはずの飛行場の中でさえ衝突事故が起きている現実に目を向ければ、空中衝突も絵空事と一蹴するわけにはいかないのです。

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