懐古趣味

懐古趣味と言うと、年寄りをイメージしがちですが、30~40代でもレトロなものに興味を持ってしまうと、ついつい深く追求してしまい、時代をどんどん遡っていく探求の旅に出たら、なかなか元の時代にかえってこれないようです。

例えば、あの凄まじかったスーパーカーブームを知らないで育った若者たちが、何かの拍子にランボルギーニカウンタックとかロータスヨーロッパなどを知ってしまうと、異次元の格好の良い車に出会ったような衝撃を受けます。いけざわさとし氏の名作漫画「サーキットの狼」は爆発的なヒットを飛ばし、スーパーカーブームの中心的存在で有り、かつ、当時の日本ではなかなか入手しづらかったスーパーカーの細かいエピソードなどを作品に込めてきていましたから、はじめてこの漫画に接した人は、なんて新鮮な情報に溢れているのだろうと感じたものです。

あの頃はよかったなぁ。出ました、これが懐古趣味に走っている人たちの定番のつぶやきです。
確かにそうです。流麗なラインを出しにくかった当時の技術を駆使して、驚くような美しさを車というものに与えたのですから、その功績は称賛されて良いでしょうね。特にランボルギーニミウラは格好良さの塊と思いましたから………。

今の車は、実用性を重視していますので、ある程度の大きさが無ければ実用性に乏しいと批判され、大人しいデザインだと没個性的と評価され勝ちです。いきおい、えぐいデザイン、特に「おらおら顔」と呼ばれるフロングリルが目立ちます。又、ぼ~っと大きいだけの車も、評論家が丸を付けると売れていくと言ったトレンドは、少し悲しくも有りますね。

個性あふれる秀作・駄作の中から、自分ならではの好みを発揮できる場が、以前の自動車展示場にはあったように思えます。
こういった感傷が前面に浮かんでくるのは、正に懐古趣味そのものではありますが、美の追求・美の探求こそが、懐古趣味の原点です。
だから、半世紀近く芸能活動を続けている歌手は、現役ですから懐古趣味の対象にはなりません。このことの方が、むしろ脅威ではありますね。

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