「会員」ビジネスモデルの限界

インターネットの普及する速度を味方に付けたビジネスモデルの典型が、会員登録しただけで、「抽選で豪華賞品・高額賞金を差し上げます。」といったサイトの存在です。実際に商品・賞金を目当てに、会員数を爆発的に増やしたサイトも数多いと思われます。

このビジネスモデルは、会員を集めてその数の多さをアピールして、企業の広告出稿を得るのが主流となっています。ですから、会員数が多ければ多いほど、広告を出す企業からすれば、魅力的な媒体になりうることになります。

しかも、細かな会員の特性を登録させて、広告費の抑制までも企業に提案可能な仕組みを備えています。広告を打ちたい企業にとっては特定のジャンル、例えば、デニムファッションに特化した広告を打ちたいときには、対象会員の絞り込みが容易という特性を生かせるので、大変に魅力的な仕組みとなるわけです。

しかし、良いことばかりではありません。賞金・商品目当てに登録はしたけれど、入会の特典ポイントを貰っただけの会員が、激増することです。そのポイントには換金の機能が無く、サイト内の懸賞に応募する時にしか使えないという全く無価値に等しいと言い切って良い代物です。

私の古い友人が、そのサイトに対して以下のような意見をしたというので、許可を得て転載します。固有名は伏字にいたしましたが、概要は掴めると思います。
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御社会員サイト開設の初期の頃に登録させていただいておりますが、全く何の懸賞にも当選しておりません。しかも、いろいろな変遷を経て、初期の●●●●●●●の売りである●●●●万円懸賞も、フリーでの応募が出来なくなって久しくなりました。また、今般の改訂でさらに別のハードルが設けられました。結局、「これだけの会員数を誇る私ども●●●●●●●は………」の1カウントのバリューを御社に提供しているに過ぎないまま時が経っています。
やはり会員には、それなりのベネフィットを提供するのが、御社のようなビジネスモデルでは会員のつなぎ止めに必須な施策ではないかと拝察いたしております。この類の意見を無視できなくなる状況に陥る前に、会員の期待を上回るビッグなプレゼントを、一定のルーチンに沿って「ここは凄い」と思わせる企画を打ち出すべきだと感じております。是非、ご一考ください。
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私から見れば、こんな意見をするぐらいなら、見切りをつけてしまえと思うのですが、やはり高額賞金が目当てなのでしょうか。
この文でお判りの通り、サイトがベネフィットを厚くできる原資を持つわけではないので、会員に凄いと思わせることなどまず不可能でしょう。むしろ、創設当時よりはるかに同工異曲のサイトが溢れている現状では、自転車操業に陥っているかもしれません。

一番恐ろしいのが、最後の手段として、サイトをクローズしてしまい、会員名簿を売り捌いて稼ぐといった悪辣な手段を講じる輩が多数輩出されるのではないかということでしょう。最後になってしまえば、何をやってもいいと自暴自棄に陥るでしょうから………。

「ま、絶対当たらんけど、万が一」って気分の人だけが、会員登録するのが良いんじゃないでしょうか。

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