東京の雪

小学校の頃の話です。今ほど天気の予報技術が発達していませんでしたが、その代わり、素人のカンの方が天気を良く言い当てたりしたものです。実際、漁師の方は「どこそこの山に……かかったから、午後の予定を午前にするぞ」と言って漁に出て、港に帰るや否や、天気が急変し、正に間一髪のタイミングで、嵐を避けられたというようなことが、たびたびあったそうです。。

これと似たことが有りました。もう相当前の話ですが、4月1日のエイプリルフールということを全く意識せずに、「今日は雪が降るぞ」と言ったのです。その時は、まだ薄曇りで、時折薄日が差していたような記憶が有ります。だれも信用しないような嘘をついてと思ったものでしたが、あにはからんや何と午後から本当に雪が降ってきたのです。

で、その時の雪はかなりの積雪をみて、次の日まで残っていたと思います。でも、だいたい東京で降る雪は、イルカの唄ではありませんが、「落ちてはとける」ので、名残り雪そのものです。

でも、東京の雪は交通機関に多大な影響を与えることもたびたびあり、そのかなりの部分で自分の生活に刻み込まれた記憶がいくつか有ります。

少し前に書いた修学旅行の時の雪が一番大きな出来事でしたが、その次の日に京都の大徳寺派大仙院の石庭を見学した時、庭の隅に植えられていた沙羅双樹の木の下が、うっすらと積もった純白の雪の上に落ちた花びらで真っ赤になっていたのが強く印象に残っています。
この時、住職がぼそりと、一晩で綺麗に落花してしまうので縁起が悪いとされ、この木はほぼ御寺でしか見ることが出来ないとの言葉が、妙に頭にこびりついています。話を東京に戻しましょう。

次に印象に残っているのは、高校受験です。未明から降り出した雪で、ひざまで潜るほどの積雪の中、試験会場に向かいました。この時、一緒に受けた仲間8人のうち、1人だけが落ちたのですが、合格発表の時はその1人は後から行くからと言って7人だけで行きました。発表を見て、「あいつだけ落ちたのか。一緒に来なくてよかったな。」「あぁ、でも補欠の一番はあいつだから大丈夫だよ。この7人は、みんな来ないからな、この高校には。」本人が聞いたらと今思えば、随分傲慢なそれでいて素直なことを言ったものです。

そして、次の雪での話題は痛い思いの話2題です。一つは、高校への通学途中、浅川という川が高校の門のすぐそばを流れているのですが、その川に架かる橋にあと少しというところで、瞬間的に猛烈な降雪があったのです。雪が止んで、道路の雪はみるみる溶けたのに、橋の上だけは残っていました。不用意にそこに踏み入れた私は、無様にも登校中の生徒のど真ん中でスッテーン。 もう一つは、5年ほど前ですが、前の晩からの降雪で、滑りやすくなっていた緩い坂を上っていた時です。一か所だけ急な部分が有り、用心しながら登って行ったのですが、腰が引けてしまってあえなくツルン。なんと、一瞬体が空中に横になるような感じで浮いてしまい、その後、右のお尻からズダン。
この一件で、体幹が狂ってしまったのか、約一年ほどは自転車にうまく乗れなくなってしまいました。

と、まあ、さっと思いつくだけで、結構雪には痛い目に遭っています。凍り付く早朝、明日は十分注意してくださいね。

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