ジャック・ノースロップとエアバス・マーベリック

一部の航空機マニアや飛行機大好きを自認するファンならきっと知っている全翼機。でも、知らない人が圧倒的に多いのは周知の事実。何しろ、メジャーな存在ではありませんでしたからね。全翼機と何を思い浮かべますか。飛行機全体が翼なんだろうと、誰でも思い浮かべられものではありません。でも、つい最近、ニュース映像を見た人ならすぐに、「あぁ~。」と思うでしょう。

旅客機製造の雄は、今や世界に二つしかありませんが、その一つエアバスがパリエアショーで発表した、胴体と翼が一体化したデザインを発表したマーベリックが、全翼機に極めて近い存在です。

旅客機は普通、長い胴体が有って、胴体の中心よりやや前の方に長い翼が有り、胴体の後端には水平尾翼と垂直尾翼が有るのが、普通のデザインです。そして、乗客は胴体の大部分に用意された座席に乗り込む形です。

しかし、こういった飛行機の形に早くから挑戦する技術者がいました。その名は、ジャック・ノースロップ。全翼機にかけた彼の執念は、自分の手では設計に携われなかったけれど、彼の名を冠した飛行機製造会社の手によって、最終的にアメリカの爆撃機の中での一角を占めるB-2となって配備されています。

ノースロップは、B-35やB-49といった全翼機を提案し続けていましたが、どれも試作止まりでした。理由は当時のエンジンに全翼機を十分に飛びまわさせることのできるほどのパワーが無かったことにあると言われています。

事実、あの巨大6発プロペラ爆撃機であるB-36でさえも推力不足に悩まされ、後期型ではさらにジェットエンジンを二基束にして左右の翼に計四基ずつ追加していました。

そして、やっとB-2で日の目を見た全翼機が、今度はエアバスの手で旅客機として登場してくるかもしれないのです。執念を全て全翼機にぶつけたノースロップは、どんな感慨をもってこのプロジェクトを見守っているのでしょうかね。

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