Airbus Helicopters

航空機産業は巨大な利益を得ることも損失を被ることも有る市況に敏感な産業です。1機何百億円という巨人機から、数億円程度の小型機まで、今や小さな会社では開発が困難な産業の代表でもあります。その中にあって、ヘリコプターは独自の地位を占めてはいますが、これまた軍需を考慮しないわけにはいかないほどの開発リスクを背負っています。

そうした淘汰の激しい業界となれば、合併はもはや当たり前のこととして捉えねばならないものなのでしょう。一国家レベルでも一つの企業を支えきれない現状が有ります。今回取り上げたAirbus Helicoptersは、ドイツのメッサーシュミット・ベルコウ・ブロームとフランスのエアロススパシアルが合併してできたユーロコプターが、エアバス傘下に入り、社名が変更になったものです。

ですから、機種ラインナップを見ると、両社の代表的機種が表示されますので、事情を知らなければ、なんて多彩な展開をしているのだろうと思うかもしれません。その中でも特異な存在なのが、EC-135です。それはあのヘリコプター特有のパタパタ音が非常に少ないからなんです。元来、ヘリコプターには、大直径のローターが高速で回転し、かつ、水平方向に移動するために、回転しているローターの角度によって刻々と変化する特性が有ります。

この時、翼渦干渉(BVI)と呼ばれる現象によってあの派手なパタパタ音が鳴り響きます。Eurocopter社の開発者は、この現象をおさえて音を小さくする新しい種類の回転翼Blue Edgeを開発しました。これにはBlue Pulseという技術が開発されれたのだそうです。回転翼のきわに3枚のフラップを付け、モーターを使って1秒間に15回から40回ほど上下に動きを加えて、この翼過干渉を減少させることに成功しました。

そんな凄い技術をもってしても、メーカー単独で生き残ることが厳しい世界。イタリアのヘリの名門アグスタ社とこれまたイギリスのヘリの名門であるウエストランども、合併してしまいました。アメリカでさえマグダネルダグラスのヘリコプター部門とボーイングのヘリコプター部門であるバートルが合併しています。

そんな苛烈な業界にあって、独自の安価なヘリを製造するロビンソンは、孤軍奮闘の態ですね。

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