ボーイングとエアバス パリ航空ショーで

今や、ボーイングとエアバスのこの二強しか残っていないメジャーな航空機製造会社ですが、熾烈な戦いはいったいつまで続くのでしょうか。B737MAXの墜落事故が発端となって、MAXの引き渡しが止まってしまいました。当然ボーイングの決算は赤字になり、新規の発注も全部エアバスのもとに転がり込む、とだれもが一時は考えたことでしょう。

しかし、別の伏兵が潜んでいました。エアバスへの注文が多いことが納入の遅れとなって表面化しました。そのために、7月に行われたパリ航空ショーでは、ボーイングへの発注が、それも、大量の発注が行われました。正確に言えば、正式な発注ではなく、将来にわたっての購入同意書のようなものと現地のメディアは伝えていますが、言葉はどうあれボーイング機への購入意思と取れるわけです。

運行停止中のB737MAXに関しても、今までの膿がすべて出切った後なら、その時期が一番安全とする皮肉ともとれる論理で、購入を準備している国が多数あると言われています。しかも、今や超大型機への関心は薄れ、使い勝手の良いサイズの長距離型中型双発機の世界にありつつあります。とはいっても、一昔の大型機に匹敵するキャパシティを誇るB787-10やA350-1000クラスの双発機は、ETOPSの制約がどんどん軽くなり(=エンジンの事故率が急減)航空会社にとってはうってつけの機体となっています。

B787-10の航続距離は約12,000Kmを誇ります。-9なら,15,000Kmです。一方のエアバスも、同程度かやや長めの航続距離で、優位性を訴えています。しかし、航空機製造会社にとっての儲けの源泉は、こういった中型機ではなく、その下のクラスであるB737-800やA320ファミリィーです。

このクラスに投入予定のA321XLRはかなりのインパクトを持った機体です。XLRは、「エクストラ ロング レンジ」の略であることは、最近のネーミングの傾向から容易に想像がつくでしょう。8700KMもの長い脚を誇ります。どのくらいの距離かといえば、札幌からシドニー直行可能といえばピンとくるでしょう。

増々ヒートアップする航空機メーカーの覇権争いは、まことに面白い。これからも当分はめが離せそうもありません。

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