ESP

ESP超感覚的知覚 (extrasensory perception) 平たく言えば、超能力の事です。これをそのまま小説の題名にした作品が、本屋に平積みになっていましたので、衝動買いしてしまいました。内容を見ずに題名だけで本を買ったのは、久しぶりの事でした。それくらい私は子供の時から超能力に興味を持っていました。ESPは知覚だけを扱った言葉なので、サイキックとかエスパーといった方が、超能力者をより的確に表す言葉です。

言葉の意味は、こっちに置いておいて、実際に何がしたいかといえば、空中浮揚・テレポーテーション・透明化・念動力・読心術+ブロードキャストくらいでしょう。この小説には、これらすべてが扱われており、普通にグーグルの検索では出てこないような能力もたくさん出てきます。
この本を読んで驚いたのは、びっくりするほど文章が粗削りで、言葉の吟味はさほどには行われていないが、馬力のある文体であることでしょう。

作者を知らずに読み終えました。読了直後の感想:「SF的には楽しめるし、何より面倒くさい人間関係がほとんど描写されていないので読みやすい。しかし、どうも物語の進行に合わせた新たな超能力が出てきてしまうと、刹那的な発想まで吟味しないで小説に書いてしまう作家なんだなと思いました。イメージとしては、作家デビューして5~6年ぐらいで、中堅の手前くらいのポジション。粗削りでスマートさは微塵も感じさせない文体は、新人作家時代の突撃するような馬力を感じさせる。いい意味で、洗練されていないといった方が当たっているかもしれない。」

ところが、実際に作家「矢月秀作」を調べたら、もうデビューして19年、55歳。小説家としてデビューする前は、ビジネス書の出版を手掛けていたとプロフィールにはありました。ビジネス書ならではの読者に絡んでくる文体が、小説にも影響を及ぼしているというのが素直な感想です。作家として20年近くになるのに、バイタリティは減退せず、しかい、文章は洗練されていない、不思議な作家だと言えます。

この小説の出版社は幻冬舎です。この出版社名を見てピンときました。この作家はこれから売れるのであって、以前にもシリーズとして100万部を突破した小説群は有りましたが、真価が問われるのはこれからだと思います。なぜなら、過去に出版してきた出版者とは、幻冬舎は一味違うからです。もしかすると、これから大化けするかもしれません。それこそ、担当編集者の能力次第ですね。

こればっかりは、超能力でどうにかなるものでもないでしょうから。

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