お盆

夏の帰省ラッシュといえば、お盆休みと決まっているかのように民族大移動が全国各地で繰り広げられます。
ところで、お盆の正式名ってご存知ですか。盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。
では、もう一つ問題。「新盆」の読み方と意味をお答えください。

答は、「にいぼん」または「しんぼん」です。「初盆」と書いて、「はつぼん」「ういぼん」と読む地域もあります。
意味は、故人の四十九日以降に初めて迎えるお盆を指します。
お盆は、迎え火で始まり、送り火で終わります。あの世に行った霊が、戻ってくるので、道しるべとして火を灯して迷わないようにしてあげるのが迎え火です。

心優しい気配りの典型ですね。で、この時期、何故、里帰りするようになったのでしょうか。
以前は、商家などに奉公人として働いている丁稚(でっち)や女中が、年に二回働いてくれたご褒美的な意味合いで、主人が着物など与えお土産を持たせて実家に帰れる「藪入り」という習慣が有りました。
【注:奉公 他人の家に雇われて、家事・家業に従事するもと】
つまり、小作農家では多くの子供を育てる経済力がないため、子供の何人かは働かせてもらう場所に行ったのですが、これを丁稚奉公といったのです。このころ、多くの農民は自分の耕作地を持っておらず、地主から借りていましたから、いわばレンタル料を払ってしまうと、残りのお金で多くの子供を育てることが出来ず、という事情があって、他人の家で働かせていただけるという状況だったのです。

こんな事情でしたから、里帰りは最大の喜びでもあったのですが、小作農家そのものが、農地改革で消滅し、里帰りの習慣だけが今も残っているというのが、帰省ラッシュのルーツなのです。

経済格差が、目に浮かぶようです。さて、ここでお盆に相応しい話を一つ。
我が家では、何代かにわたってうさぎを飼っていました。初代・二代目の頃は、まだ今ほど携帯で写真を撮るということはなく、フィルムカメラで撮るのが一般的でした。ですから、写真は残っていても、デジタルの形でPCの中にはデジタルデータは無い時代です。

ところが、お盆期間中のPCのPHOTOフォルダの画面に、デジタル化した記憶がないはずの初代・二代目のうさぎの写真画像が、何枚も表示されたのです。我が家では、私しか紙焼き写真をデジタル化できるものはいません。なのに、なぜ、PCの画面上に現れたのでしょうか。
それも、どの写真もそのうさぎならではの居場所が分かる写真で、しぐさもそのうさぎ特有のものです。
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可愛さはもちろん当時の記憶のままで、思わず「逢いに来てくれたのかい。」と……………。
どのうさぎも寿命が尽きる間際に、飼い主のして欲しかったことを分かっていたかのように、振舞ってその直後に旅立って行きました。
そんな思いが、写真を見た瞬間脳裏に溢れ出しました。

なぜこんなことが起きたかと思う前に、再び姿を画面に現わしてくれたことに、思わず深く感謝しました。
ペットと長く優しく接してきたご褒美をいただいた気持になりました。
うさぎの恩返しです。

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