寿命-2

前回の「寿命」では、世界初のジェット旅客機を取り上げました。
初の栄誉を手にしたデ・ハビランド航空機社のコメットではありましたが、何せ乗客数が40しかなく足(航続距離)も短いため、実用性の面では、あとから出てきたボーイング707、ダグラスDC-8の前に、あえなく退陣を余儀なくされました。

まさに、短い生涯でした。イギリス製のジェット旅客機は、のちのエアバスA380登場まで、ずっと登場時から市場のニーズより乗客数が少なめに設計されていたために、アメリカ製機の後塵を拝し続けた記録があります。

そのアメリカ製ボーイング707にしてもダグラスDC-8にしても、初期のターボジェットエンジンでは、出力は高く高速性はアピールできたものの、燃費が悪く太平洋無着陸横断など考えられない代物でした。
そのため、アラスカ経由とかハワイで一度給油することで、太平洋を横断していたのです。
これは、DC-8でも同じでした。

本格的な無給油太平洋横断が可能になったのは、ターボジェットよりはるかに燃費の良いターボファンが登場してきてからです。1960年代でした。これに伴って、これ以前の707やDC-8のシリーズは事実上寿命が尽きることになりました。

このように、航空機の進歩は目覚ましいものがあり、今日の太平洋線の花形機が、数年後にはローカル路線・空港で第二の活躍を見せる状況が続きました。

こうした中にも、航空需要は拡大をし続け、これらの機材をもってしてもとてもさばき切れないほどの需要増が見込まれる年代に突入すると、さらなる大型機が欲しいとのエアライン各社からのオファーが航空機製造会社に続々と寄せられるようになりました。

以下、続く。


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