ラムエアタービン

ボーイング767やエアバスA330のように、双発機といえども250~300人クラスを乗せることのできる大型のジェット旅客機が、燃料切れを起こして両エンジン停止した状態で飛行を続けるという話は、「本当?!」と思える程の内容ですが、過去に何度か起きています。

その中で代表的なのが、エアカナダのB767のヤード・ポンド法からメートル法に切り替わったために、重量の換算を間違えたことによる過小な燃料補給の結果生じた空中でのガス欠、もう一つはエアトランサットのA330の燃料漏れによる両エンジン停止事故です。

そして、どちらも巨大なグライダー状態で滑空を続け、軍用飛行場に着陸したことが共通点です。
エアトランサットの場合は、燃料タンクからエンジンに至るパイプのサイズが、微妙に差があり、そのために燃料を空中でばらまいてしまったことによります。

しかし、エンジンと言う動力を失った機体で、どうやって制御する動力を得ているのでしょう。
それが、ラムエアタービンと呼ばれる仕組みです。飛行機が飛んでいるときに、このラムエアタービンを機外に出すと、操縦のための最低限必要な動力(操縦系統、関連する油圧系統)および電力(計器類等)を得るために油圧ポンプ、もしくは発電機を駆動するように装備されているものです。

構造としてはとてもシンプルです。扇風機のような羽を流れる空気の力でぐるぐる回して発電機を回し、そこから得た電力を使って補助翼等を動かすのです。
そうはいっても、飛行機の運動量に対する抵抗になる位置づけですから、むやみやたらに大きな出力を得るわけにはいきません。

そうした状況の中のパイロットは、非常な緊張の中正確な操作をしつづけるという極限状況に置かれているのです。
それらを克服して無事着陸させたことは、賞賛に値しますね。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック