物入り

今現在で、おおむね50歳代以下の方に、「今月は物入りが多くて、財布が大変だ。」と言っても意味が通じないことがあります。なぜ、通じないかと言えば、「物 入り」なんだから、何か入ってくると思ってしまうようなんです。
でも、実際は、冠婚葬祭のどれかが立て続けにあると、御祝儀や不祝儀の出費が重なり、生活費以外の面で工面に苦労するさまを言っている言葉なんです。

言葉の意味をきっちり知らないと、正反対の意味に捕らえてしまって、時には取り返しのつかないことに発展しかねないほど、重要な言葉なんですね。
これと同じように、「情けは人の為ならず」という言葉は、結構知られています。
しかし、こちらも「なんか意味が難しい…???」ということは知っていても、正確な意味を知っている人がこれまた少ないですね。

「情けは人の為ならず」は、本当はもっと長い文章で、「情けは人の為ならず、巡り巡って己が為」というそうです。ここまで表示されれば、間違った意味に捕らえてみようが有りませんよね。

しかし、物入りはここまではっきりとした語源が書かれていません。
語源を調べても、何かこじつけたような表現で書かれており、かえって分からなくなってしまいます。
結局、「何かをするとモノが入ってくるけれど、その代わりにお金が出ていく」というのが、正解に限りなく近い解釈です。

前にも書いたことがありますが、「おみおつけ」という言葉は、丁寧語が3回重なった言葉ですと説明されただけでは分かりませんが、「つけ」=「ご飯に付けるみそ汁」の「つけ」を丁寧に表現すると、「お付け」になり、時代が下って、さらに丁寧語が付加されて、「み おつけ」、もう一度付加されて「お み おつけ」となった説のほか、いくつかの説が有り定かではありません。

このように、言葉は生きている面がありますので、その時点でこれだと断定できたとしても、時が経つとまた変形していく宿命を背負っています。
ただ、「物入り」に関しては、出費がかさむことだという意味は、ここ当分変わっていませんので、そのように覚えていれば、常識がある人だと思って貰えるでしょう。

言葉はホント難しいです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック