JR東海の挑戦

正月には景気の良い話が似合います。
今日、JR東海は間もなく投入する新型新幹線車両N700Sの速度試験の発表を行いました。
それによれば、すでに時速300Kmを越して、昨年7月には330Kmの走行テストを実施しています。

この営業列車仕様のままで、時速360Kmで走行テストを行うのだそうです。
実施時期は、本年中とだけ言っていますが、実際の営業運転を意識したものではなく、海外への売り込みを強化する一環としてのテストのようです。

この「営業仕様のまま」というのが、ミソですね。
高速鉄道と言えばすぐ引き合いに出されるのが、フランスのTGVですが、フランスのお国柄なのか、派手な演出をします。前回も、特別車両を製作して高速走行試験に臨みました。
何が特別かと言えば、車両馬力のアップ・軌道の強化・車輪サイズのアップなどです。
この特別プログラムの実施を前提に、ン十億のお金が使われたところが、如何にもフランス的ではありますね。

これに対抗する意味でJR東海は「営業仕様」を打ち出した言うのが本音でしょう。
何も特別なことはしないでも、360Kmくらいは出せますよというのが、JR東海の心の声です。
海外に売り込むには絶対に通らなければならない最高速度の壁についての明確な答えが此処に用意されたということです。

1964年、東京オリンピックのわずか10日前に開業した東海道新幹線は、地盤が十分に固まっていないため、当初は最高速度を200Kmに制限されていましたから、東京~大阪は約4時間を要しました。
現在では、運行最高速度は285Kmにまで引き上げられ、所要時間も2時間半と大幅に短縮されています。

速度向上との見返りに廃止されてしまったものがあります。それは食堂車です。あまりに到達時分が短縮されてしまったために、食堂車を開業してから閉店までの時間が十分に取れず、また、食堂車までの移動距離が長いのも、利用客の減少につながったともいわれています。

そんな歴史を載せながら、新幹線は今日も走っているのです。

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