バーティゴ

何やら聞きなれない響きの言葉ですが、日本語訳では「空間識失調」となっています。
平たく言えば、立体的な空間で方向音痴になってしまうことです。
飛行機のパイロットが、上下の区別がつかなくなって、誤った操縦をしてしまうことがありますが、この状態のことを言います。

私たちは、ふだん、せいぜい平面移動ぐらいしかしていませんので、前後左右の区別がつかないくらいで済みますが、飛行機の場合は困ります。
特に起きやすいのが、戦闘機の操縦で激しく旋回するとか、意図的に失速状態に入るとか、雲の中で乱気流に揉まれ続けらえたような時に発生します。

これは健康な人でも起こります。
イメージがつかない人は、立ち上がって目を閉じて、その場でぐるぐると15回ぐらい回り、目を開けてみてください。まっすぐ歩くことが非常に難しくなっています。
耳の中の平衡感覚をつかさどる三半規管というものが、外的な干渉(ぐるぐる回る)を受けて、干渉がなくなってもその感覚を引きずってしまい、正常な位置に戻そうとする機能が過剰に働いてしまいます。

さらに、旅客機のパイロットで恐れられているのが、ホワイトアウトです。
雪原の上空を飛行しているとき、雪雲の中を通過すると、視界すべてが真っ白になってしまい、方向感覚を維持していることが難しくなります。
こんな時は、計器の表示を信用しろと教官から叩き込まれるのだそうですが、それでも己の感覚を信用し続けた挙句、墜落の憂き目のあったパイロットは相当な数に上ります。

バーティゴ、覚えておいてくださいね。

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