フィギュア高橋大輔

一度は引退を表明したフィギュア・高橋大輔が、復活しました。
そして、全日本フィギュアでは、見事3アクセルを決めて、2位に入ったとの報道が有りました。
さらに、その後のニュースで世界選手権出場を辞退したとの報が流れました。
これはいったい何を意味するのでしょうか。

一位になった宇野昌磨は別として、彼と羽生結弦に続く選手が出てきていないことへの、フィギュア界に対する強烈なメッセージだととらえるのが順当でしょう。
これは、本来なら切磋琢磨してどんどんと実力をつけている選手が大勢いて、いかな高橋大輔であっても、簡単には表彰台に上れないだろうと予測する向きを、完全に一蹴してしまう結果でした。

でも、高橋にすれば、現在のフィギュア男子選手層の薄さを痛烈に指摘して、「みんな、頑張ってくれ!」という強い意志を投げかけた出来事であり、自らの実力で勝ち得た世界選手権への出場の権利をあっさりと後進に譲ってしまう潔さは、彼というオーラをまとった存在だからこそ光って見えるものだと思いますね。

今回の点数を見ると、1位と2位の点数差が50点近くもあり、演技種目の差が際立っていますよね。
せめて2位と3位との差ぐらいで、1位を争うレベルでないと世界には通用しません。
今や、男子フィギュアのみならず女子でも、アクロバティックな回転技を持たなければ、上位には進出できませんし、さらにメイン技の前後に控えている加点要素もこなさなければならないといった採点方法であるがゆえに、優雅さを感じさせるスケーティングは二の次になってしまっています。

競技は発展するからこそ面白いのですが、あまりに高度化しすぎた技術で争われるレベルになってしまうと、中国雑技団的御一行様に堕してしまう恐れが出てきてしまいました。
すでに、体操競技がその域にどっぷりをはまってしまい、それではいけないと対極に位置していたはずの新体操までが、優雅さを失ってしまいました。

さらにシンクロナイズドスイミングの名称で馴染んできた種目名を、アーティスティック(芸術的な)スイミングに昨年変更しまたが、こちらもまたアーティスティックと名乗る資格を失っています。

高橋大輔の持つ優雅で高度なステップのような技をもっと取り入れた演技が上位に来るような審査方法に変化すべき時が来ているように感じています。


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