なまじ知っていると……

テレビや映画の時代考証というのは、かなり厳密にやっていると聞いていますが、今、TBSのテレビ 日曜劇場『この世界の片隅に』の番宣を見ていると、それだけで見る気を失ってしまいます。
理由は簡単、戦闘機や爆撃機の編隊の組み方が、「ありえないでしょ!」な形で飛来するシーンを映しているからです。

あんな無秩序な飛行シーンは初めて見ました。
まして、アメリカ空軍の基本は2機編隊です。4機編隊で斜めに整列して飛ぶエシュロン体型も有名ですね。
しかも登場してくるB-29が何とも言い難い形をしています。
航空機というのは、自動車などと比べれば、極端に種類が少なく、機種ごとの寿命も比較的長いですから、少しの手抜きも画面上では許されません。

マニアの目というのは、例えばアメリカ空軍の戦術輸送機であるC-130ならば、垂直尾翼の立ち上がりのアールを見て、すぐに「C-130だ!] と認識できるぐらいの目は、だれでも持っています。
卑近な例で言えば、東海道線を走っているE231系とE233系を横から見て瞬時に見分けられるかという問いに極めて似ています。

同じように、エンジン音についても、同じレシプロエンジンでも、補器類やプロペラ・カウルなどに形状によって、音が変わってきます。それくらいすべてに気を使ってもらえないと、本当の娯楽作品にはなりえません。
剣道の竹刀の持ち方を取っても、テレビ的に美しい形は、基本から大きく外れていることがほとんどです。

これらは、なまじ知っているから感じる矛盾であって、何も知らなければそのまま見過ごすことになる事象何ですが、人口が億を超えている現在、皆が同じ興味や経験をしているわけではないことが誰でもわかりますよね。これを反対から見れば、誰かが「そんなことぐらい、大丈夫でしょ。」と思っても、誰かは「そんな事実はない。」と突っぱねられてもおかしくないんです。

なまじ、知っていると………。

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