役所広司はやっぱり名優

TBS系日曜夜の「陸王」はいよいよ佳境です。
物語の面白さは、池井戸潤原作ですから、一級品であることは折り紙つきですが、テレビドラマはその小さな画面の中での俳優の存在感が問われるシビアな仕事場です。

その俳優陣にあって、山﨑賢人、竹内涼真、阿川佐和子、寺尾 聰などの多彩な出演陣の総取りまとめ役としての役所広司の演技力は、圧巻の一語です。
なにが圧巻かと言えば、叫ぶセリフ部分の発声のコントロールでしょう。

役者は叫べてナンボのところがあるのは事実ですが、その叫び声がただ大きいだけとか、ひきつっているだけでは駄目なんですね。明瞭な発声で、訴求力があり、かつ、大き過ぎないという条件を満たしたうえで、演技とマッチしていることが役者としての必要な条件です。

これだけの条件を簡単に実現できる俳優はそうはいませんし、その俳優にしてもそれを実現できる期間はそう長くはありません。今の役所広司にはそれが簡単できるだけの力量があります。
しかも、成り切っている演技ではなく、そのものずばりに成っている演技が凄い所です。

それでいて、他の俳優のセリフを全部覚えていて、最適なタイミングで適切なアドバイスを送ってもらっていると演者の何人かは独白しています。そんなすごい役者のドラマなのに、10話にも満たないで終わらせてしまう最近のテレビ界のクールの壁は、あまりに杓子定規に過ぎると思います。

下町ロケットももう何話か欲しい所で、無理やり詰め込んだ感がとても強く、面白かったけれど、物足りない状態にさせられました。そろそろ、枠を取り払って、クール内に収めると言った考えは終わりにして欲しいものです。
そうでないと、面白いドラマつまらないドラマが同時に始まってしまう現状を憂うことになってしまからです。

テレビ化の悪しき習慣を、この「陸王」のような良質なドラマを連発して、駆逐して貰いたいものです。

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