最高裁判所裁判官国民審査

今回の衆議院議員選挙で、選挙を初めて体験する人は、えっと驚くかたがかなりいると思います。
それは、「最高裁判所裁判官国民審査」の投票です。
最高裁判所の裁判官は、70歳が定年です。その後釜に任命された人は、直後の衆議院議員選挙の際に、信任を受けなければならないとされています。
そのために、すでに任命されて任に付いている人を信任するかどうかという投票を行う制度なんですね。
仮に、選挙が終わった直後に任命されて、次の選挙の前に他界するか引退するかした裁判官は、一度も信任の判断を国民に委ねることがないことになります。
こういった矛盾を抱えた制度なんです。

この制度が海外の法律学者からも批判されているように、「形骸化」の典型です。
たった一枚の広報紙の4分の一程度の記事だけで、最高裁判所の裁判官を信任しろと言っているわけですが、そんな無茶苦茶なことってありますか。
俺は関係ないよと言っているあなたが冤罪をかけられ、裁判を重ねて最終的な審判を下すのは最高裁の裁判官だと思えば、蔑(ないがしろ)にはできないでしょう。
もっと真剣に組み合うべきなのが、最高裁判所裁判官国民審査なんです。

世の中には相当にこの制度に批判的が方がいるようで、過去の例でいえば罷免を要求された裁判官の中で一番率の高かった人は15%を超えています。
しかも、これには顕著が傾向があって、投票用紙の右端の人がいつも罷免を意味する「×」を多く付けられています。これは、以前にマスメディアの長である新聞でも、同じように取り上げられた有名な事象です。

別にこの裁判官に個人的恨みを抱いている人はまずいないのでしょうが、たまたま印刷された順番が右端だったというだけのことです。
つまり、そのくらい投票する根拠がない形式だけの投票であることが、この事実からも明らかです。
せめて、NHK・民放に限らず、ゴールデンアワーに時間を取って、裁判官の人となりと過去にかかわってきた事件の裁判結果とその評判などを絡めた番組を制作して、本人の口から所信表明をして貰うくらいのことをさせても良いのではないかと思いますよ。
やはり、動いている姿や、話し方・表情を垣間見れるだけでも、情報量は格段に多くなると思います。
ま、絶対実現しないでしょうけどね。

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