Mr.Children 25周年-5

彼らの楽曲の最大の特徴は何かと言えば、発表されてきた百数十を超える楽曲全てが似たような旋律を持たないところにあります。
また、同じ音階の連続にリズムを乗せるだけの楽曲も存在しません。
さらには、大サビの存在が、最大の特徴と言えるでしょう。

クラシックの曲は、演奏時間がなん十分にもわたり、一つの曲の中にテーマとなる部分があり、それを提唱し、反復し、変奏しながら曲想を進め、次にまたテーマが何度も顔を出す作りですから、こどものころの感想では、「クラシックはつかまらない」と思った記憶があります。

歌謡曲にしても、ポップスにしても、ロックにして、せいぜい5~6分ものであり、短いものです。
その曲の羅列を通して聴いている中で、同じような旋律が出てきたらこれは才能が枯渇したのだなと思って間違いありません。

シンガーソングライターも長い活動をしていると、どうしても出てきがちなのが、同一音階の連続に、ただリズムを乗せる曲です。もちろん、このタイプでもビッグヒットはあります。
ポール・マッカートニーの「アナザー・デイ」などは、そのイントロの部分のインパクトには、物凄いものがあります。
ただ、それは凡庸な才能の持ち主にとっては、非常時の救世主的ツールにすぎません。

この要素を全く持たないのが、Mr.Childrenの作りだす楽曲です。
消費者である我々から見れば、作曲の苦しみを感じる立場にはありません。
ただ、曲を聴けば、苦しんで作った曲を聴くと、その苦しさを感じてしまいます。
それが無いからこそ、ミスチルの曲にはファンが付いてくるのです。

さらに、(以前にも取り上げたことのある)大サビの存在です。
大多数の楽曲は小三部形式が基本となってできています。これは、おさまりが良く破綻が無いからです。
しかし、ミスチルは大サビを多用します。
それは、或る意味諸刃の剣なのです。
素晴らしいメロディーの流れを楽しんでいる中に、突如、異なった旋律が割り込んでくるのですから、危険性を孕んだ展開になることは容易に想像が付きます。

しかし、楽曲成立以上に質を高めたかったら、なにがしかの工夫が必要ですね。
それが、大サビなのです。
そして、桜井和寿の頭脳は、それを苦もなく、いやむしろ、平然と消化してしまいます。
その余裕が、曲としての高みのレベルを否応もなく引き上げていると思います。

本当に、まだまだ彼らには、多くの楽曲を発表してもらいたいと思っています。
そして、必ず、期待に応えてくれるでしょう。

この項、終り

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