台風がまりもを救う?

台風と言えば、どんなに小型の物でも、海上は大時化(オオシケ)となり、雨も集中して降れば、洪水を引き起こす厄介者です。でも、台風が全然来なくても困ることが出てきます。

一般的には、農業に必要な水が確保できなくなることが、一番大きな影響と言えますが、台風自身が発達する海域の水温は、台風から吹き降ろされる強い風で海面が泡立ち、表層とやや下の低温層が激しく混じり合わされます。
これによって、海水温が低くなり、台風の発達が阻害されてしまうんですね。

そして、もう一つひどく限定的な話をしましょう。(テレビのニュースより採録)
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北海道・阿寒湖の天然記念物である「まりも」は、世界で唯一丸くなる「藻」で有名ですが、今年の前半は日照続きで、湖面の水草などが繁茂したために、湖底に住んでいるまりもには、日の光が十分に届かない事態に陥りました。

生育が止まってしまうだけでなく、枯れてしまう怖れも出てきていました。
そこへ、連続して北海道を襲った台風の影響で、阿寒湖の湖面は大きな波が長時間たち続けたために、湖面に繁茂していた水草はほとんどが湖岸に吹き寄せられ、結果として湖面はとてもきれいになりました。

まりもには十分な光が届くようになったのです。
さらに水がかき混ぜられたので、大きなまりもが分裂するきっかけが与えられ、繁殖に適した環境になったとのことです。自然の営みの連続性を感じますね。
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ニュースでこういった話題を流すと、まりもがかなり脆弱な生き物であるかのような印象を持ってしまいがちですが、人類が気象を意識しだす前から延々と続けられてきたことを考えれば、決して脆弱どころか、したたかな生命力を持っているのだと思った方が自然のように思えてきます。


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