プライベートブランドの善悪 いちやまマートの挑戦

少し刺激的なタイトルかと言えばさにあらずですよ。もともとプラ
イベートブランドは、販売力が巨大なスーパーが、その資本力に
物を言わせて、少し安い価格でライバル商品を圧倒し、かつ、利
幅を取ろうする目的で多用されてきました。そのため、プライベー
トブランドは、一段低く見られても仕方がないという状況に有ります。


プライベートブランドの存在は、スーパーの景色を全くつまらない
モノにしてしまいました。統一感を出すために、デザインが画一的
になっているからです。さらに、色遣いにも同じことが言えます。
また、当然ながら、自社製品を多めに陳列するために、購入したい
メーカー品の品種が減らされてしまって、店頭から追い出されてし
まってもいます。

それでも安さで勝負は、体力勝負でもあり、地方の弱小スーパー
の販売対象エリアに大手スーパーが進出すると、みるみる地盤が
食い荒らされる状況を作ってきました。そのため、地元資本の弱小
スーパーは、次々と廃業せざるをえなくなってしまいました。

しかし、この現状を打破しようと敢然と立ち向かった地方スーパー
が有ります。
山梨・甲府市を中心に13店舗を展開する「いちやまマート」には、
充実したPB商品群が揃えらえています。ブランド名は『美味安心』
。糖尿病など健康に悩むお客のために糖質カットや添加物をまっ
たく使わずに開発することが最大のウリであり、拘りでもあります
、調味料や総菜など400種類以上も揃っています。

「ウチはお客に健康になってもらうことに力を入れている。大手さん
はここまでやれない」と胸を張るのは、社長の三科雅嗣。さらに全
国の中小スーパー約70社から「ウチにもPB商品を置かせてほし
い」と要望を受けて、積極的に商品を提供してきており、さらに販
売パートナーを増やしていく作戦。

価格は少し高めであり、大手のPBとは一線を画す戦略ですが、こ
れが支持されているのですから、いかに高品質なのかを雄弁に物
語る事実です。しかも、ただ単に商品を提供するだけでなく、その
店の販売方法にも「改革」を迫り、ノウハウを教えているのです。
ここまで、積極的な姿勢には、思わず拍手したくなるほどの迫力が
有りますね。

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