チョコレートの季節商品

この題名の微妙なところは、「季節」ではなく「季節商品」となっている
部分です。もはやチョコレートは何処の国から来た商品?などと思い
ながら食べる人はいないのと同様に、いつでも売っている商品となっ
た食品です。

けれど、秋になると「限定」と銘打った季節商品が数多く発表されます。
その中の代表格が「お口の恋人」の「ロッテ」が発売している季節の定
番「ラミー」「バッカス」でしょう。

パッケージも内容量も毎年変わらず、価格だけが微妙に異なるだけで
す。味や食感も、メーカーは改良してきているのでしょうが、私たち消費
者からみれば、定番商品として全く同じ商品が季節になれば出てくるチ
ョコレートであるとのイメージが、すっかり植えつけられいています。

実は、ロッテはチューインガムで、ハリスやカネボウ・明治を追撃して、
成長してきた韓国系の企業です。
その起爆剤が、一千万円懸賞を打ったことでしょう。
今でも一千万円は大金ですが、なんと今から50年以上も前に高額な懸
賞を出したのですから、アピール度は物凄いものがありました。

これをきっかけに、懸賞金の上限が法律でぐんと抑えられてしまったのは、
有名な話です。
それはともかく、これによって飛躍的に業績を伸ばしたロッテは、チョコレ
ート市場に打って出てきました。

この当時は、明治・森永がこの市場を牛耳っていたのですが、ロッテは徹
底してコンセプトの同じ商品を出し続けました。
一番有名なのが、明治の「シャトー」という三角形のパッケージのチョコレ
ートでした。
対するロッテは、そのシャトーが発売された秋の異常なほどの短期間に、
全く同様のパッケージで「ハニーロック」と名付けて、市場に投入してきまし
た。

この時のコマーシャルでは、明治のシャトーは当時、人気絶大だった佐良
直美を起用しました。
対するロッテのハニーロックは、これまた書道の才能があまねく知れ渡っ
ていた九重佑三子をぶつけてきました。

こうした泥臭い時期を越えて、独自コンセプトの商品をある年、突然リリー
スしました。
そしてそのコマーシャルは誠に強烈なもので、電車の車両のつり広告の片
側を全部同じ商品名で埋め尽くしたのです。

そして、知名度を高めていった後、他の追随を許さない商品として発売され
たのが、ラミーとバッカスだったのです。
当初は季節商品的なイメージは無かったのですが、この十年ぐらいは、この
商品が発売されると「あぁ、この季節なんだなぁ。」と思えるほど、市場に深く
浸透する商品に育て上げてきました。

メーカー同士に熾烈な戦い以外にも、会社内での激烈な競争をしのぎ続けて
勝ち残ってきて商品だけに、今やロッテの代表的商品としてその名は轟くこと
になったのです。
菓子屋に生まれた男の回想録でした。

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この記事へのコメント

チョコレート
2015年10月04日 09:27
もうひとつ、ナッティというのもありました。もう一度食べてみたいです。
ロッテ歌のアルバムで、司会の玉置?さんが確か「今度、ロッテはチョコレートも発売するようになりました。」と言っていたような記憶があります。30円と50円のものがありました。セミスイートもありました。
さて、三角柱の明治「シャトー」とロッテ「ロックハニー」ですが、明治の「シャトー」の方が先に発売されたのですね。当時よく似たチョコだなあ、どっちが真似たんだろうかと思いながら食べていたような気がします。
今あらためて明治「シャトー」のパッケージの写真を見てもああこれだったなあと思い出せません。ロッテのパッケージはないようですが、ロッテのパッケージの方が色合いもよかったような気がしています。

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