高齋正の小説 ロータリーがインディーに吼える時 その3

ロータリーエンジンが一番輝いていたのは、初代コスモがデビューした
時ではないでしょうか。当時の車としてだけでなく、今見てもあのフォル
ムは先鋭的なデザインで、いすずのピアッツァが古くクラシックなスタイ
ルに見えてしまうのと、好一対を成しています。

排ガス規制が強まる前までのロータリーエンジンは、名車の誉れ高い
RX-7のデザイン力とも相まって、なかなかの売れ行きでしたが、初
代がモデルチェンジを迎えるのは、デビューしてから8年の歳月を経た
後でした。

そんな背景を頭に浮かべながらこの「ロータリーがインディーに吼える時」
を読むと、実際このインディーに出場していたら、かなり良い成績を上げら
れていたかもしれないと思わされてしまうほど、リアリティを感じます。

ルーキーとして登場した主人公・神保光太郎が、オーバルトラックで必死
に走り込み、やがて練習中の綾で走りに開眼し、一気に上位を狙えるス
ピードでドライブできるようになる件が、泣かせます。

また、ガスタービンエンジン車があまりに強力だったために、運営団体が
規制を掛けた結果、戦闘力を失った前例を引き出して、、ロータリーエンジ
ンが初参戦で上位に食い込む活躍を見せてしまえば、翌年にガスタービン
車の二の舞になることを恐れる販売サイドの思惑と、技術者・ドライバーを
巻き込んだドラマの展開も、なかなか読ませる部分です。

実際には、ル・マン24時間レースでマツダはロータリーとして初めて優勝
を勝ち取ったのですが、個人的には規格の問題を度外すれば、すべての
レースシーンで、ロータリーエンジンが頂点を極めて貰いたいと思っていま
す。

高齋正が、乗り移ったかな?!

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