高齋正の小説 ロータリーがインディーに吼える時

高齋正の小説 今日からは、つい最近、佐藤琢磨の強烈なパフォー
マンスが炸裂したあのインディーシリーズをフィーチャーした物語です。
未だ日本人が到達しえない高見と言えば、F-1とインディーカートシ
リーズです。特に後者のインディーシリーズは、ニュース量的にも、
F-1より少ないために、知名度の割にはどんな中身なのかを知って
いる人が少ないようです。

インディー500は、インディーカートシリーズの中でも特別な位置づけ
のレースで、インディアナポリスの街が、約一か月間レース中心に動
くことなど、知らない知識が満載されたこの小説には、そういった一般
的な日本人が持っていない情報を提供しつつ、物語を進めるものです
から、普通なら説明過剰になってしまいがちですが、そこは作者の力
で何とかしてしまうんです。

主人公・神保光太郎は、持てる才能を開花させるマシーンを手に入れ
ることが出来ずにいたが、ひょんなことからマツダ関連のレーシングチ
ームのエースドライバーに目を止まり…と、導入部分は高齋正の好き
なパターンで物語が展開しますが、導入のきっかけをどの形にするか
には、共通する思想が有ります。

それは、省エネと環境負荷軽減が、常に念頭にあることでしょう。
小説の発表年代も作風に多大な影響を及ぼしています。
車の排ガスが、大気汚染の最大の元凶であるかのごとき扱いで、マスコ
ミはヒステリックにこの問題を取り上げ続けていました。

そして、ロータリーエンジンです。
ロータリーは燃費が悪いとの評価がアメリカからもたらされ、マツダは販売
面で大変な苦労をしょいこみました。
事実、リッターあたりの航続距離は、目を覆うほどの数値でした。
しかし、労苦のたまものとして、結果は良いほうへと進み、マツダは現在の
Sky Activに代表される省燃費の技術体系を確立した車を製造する会社と
なりました。

この物語は、ちょどその嚆矢となる時代が背景です。

次回は、エンジンの開発のお話を予定しています。

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