極超音速機の衝撃

アメリカNASAのXシリーズは、X-15の華やかな話題に包まれた
時代から、随分と地味な時代に入ってしまいました。それでも、最近
X-51極超音速機のテスト飛行の話題が有りました。

結果は残念ながら、失敗に終わり、四機生産されたうちの三機まで
が失われてしまいました。
この実験機は、スクラムジェットの実験を行うための、テストベッドで
す。スクラムジェットとは、高速で移動する飛翔体特有の空気の圧縮
を利用したジェットエンジンで、圧縮機構を持たないのが特徴です。

通常のエンジンでは、いくら高速で移動しても、取り入れた空気を一旦
亜音速にまで速度を落してから、燃焼ブロックに空気が供給されますが、
スクラムジェットの場合は、空気取り入れから燃焼排気のすべてのステ
ージで超音速のままプロセスが進むのです。

このため、マッハ5~15程度が最大の効率を発揮できると言われてい
ますが、マッハ5を下回るとエアーインレット(空気取り入れ口)付近での
ラム圧(静的な圧力)が不十分なために、エンジンとして機能しなくなりま
す。
その為に、スクラムジェットの場合は、低速度領域用の別のジェットエン
ジンを搭載しなければならないという根本的な課題を抱えてはいます。
しかし、それを補って余りあるのが、その超高速です。

仮に、マッハ8ならば(温度15℃の場合)時速約1万Kmですから、根室
から沖縄まで20分も有れば着いてしまう計算です。
航続距離を無視すれば、赤道付近で世界一周しても、4時間しかかから
ないんです。

ここまで早いと、やはり魅力は物凄く大きいですね。


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