安すぎると怖い

食品・衣料に限らず、価格破壊は起きていますが、破壊されたはずの
価格がさらに安くなっていく現象が、各ジャンルで起きています。こんな
ことを言ってもいいのかなと思いつつ、重大な提言をさせて貰います。

牛丼について
下限かと思われた牛丼の価格が、時折さらに安い10日間などと銘打っ
て、CMが打たれます。そのチェーンだけが実施するはずもなく、競争の
チェーンでは、さらにその下を行くことも、しばしば起きます。

一見正常な価格競争はとうの昔に消え去り、意地のぶつかり合い以外
の何物でもないこの「食品における過当競争」を、私は特に忌み嫌って
います。考えてみてください、と、改まって考える必要が無いほどの過当
競争で、果たして品質は保持できるのでしょうか。

当然、実施者は「利益を出せてこの価格」と言うでしょう。
でもちょっと待ってほしいのです。この国の最低賃金はいくらですか。
都道府県ごとの差はあっても、時間800円を超している県は、沢山ありま
す。店員が3人いるだけで、8時間で18400円~20500円の人件費がかか
っているのです。

牛丼一杯280円で、仮に1時間に80人来客が有ったとしましょう。
すると約180000円の収入が生まれます。その6割が直接コストだとすれば、
72000円が粗利益です。そこから、設備費・光熱費・福利厚生費・消耗品費
等が引かれるわけですが、固定費としての家賃が重くのしかかってきます。
(これでも食材単価168円!しかないのです)

これだけの収容力が有れば、20坪程度必要でしょう。家賃はどんなに安く
見積もっても、一等地や準一等地が出店の基準ですから、月に250000円
くらいが相場でしょう。

もうこれ以上書く必要はないですね。
日本のファーストフードと言われる立ち食いそばでさえ、平均単価360円の
時代に、牛丼で280円はどんなに無謀な数字なのかが…!
ですから、たれやトッピングで、差別化したりで、涙ぐましい努力は続いてい
ます。

でも、並盛のサイズがあんなに小さくては、もはや「並」とは言えません。
これが、過当競争の道半ばだとしたら、私はもはや牛丼チェーンは、利用し
ません。三年前に利用した時でさえ、今よりましでしたよ。

食品安全性についての疑問、バイト待遇の疑問、環境負荷への疑問など、
考えれば考える程、このような競争が利益をもたらすとは思えません。

安売り衣服について
これに輪をかけているのが、脱ぎ捨て感覚を助長する安売りチェーンの拡
大です。この陰で、日本の産業に大きな空洞が開いてしまいました。
生産工場が、いくらISO14001だなんだと宣伝しても、生まれてくる製品が、
すぐにゴミになることが前提となるような耐久性を無視した商品を、マスプ
ロダクションしています。

彼らの会社拡大が、結果的に使い捨てを助長し、環境負荷を巨大化させ、
ついには地球を滅ぼそうとしています。
大袈裟でもなんでないんです。事実、ゴミ捨て場には、多種多様な使い捨
て商品が集積されてきて、もはや、新しいゴミの集積場の用地が取れない
自治体まで出現しています。

耐久性の基準を作って、使い捨て文化を止めなければ、早晩地球は人の
住めない惑星に変り果てるでしょう。
本当に愚かな人類です。

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